スポーツの競技成績を決定づける要因として、「体力」「技術」「戦術」「精神力」
「状況判断力」「コンディショニング」「体格」「環境対応能力」など、さまざまな要素が
考えられる。
なかでも、「体力」は、スポーツの競技成績を決定づける代表的なものであると言える。
競技場面における「技術」「戦術」を十分に発揮するための土台となるのも、やはり「体力」
である。
近年、スポーツ選手の体力は、3種類のエネルギー供給機構におけるエネルギーの生成能力と
して捉えられることが多い。
当体育館における「体力測定・診断システム」もまた、スポーツ生理学者Edward L.Foxにより
提唱された「エネルギー連続体」の理論に基づいている。
3種類のエネルギー供給機構について、単位時間あたりのエネルギーの供給量(ATPの生成能力)
とともに、単位時間あたりの身体の仕事量(パワー)を測定することによって、選手が持っている
身体の生理的機能を客観的に把握し、評価しようとする試みである。
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