今年度は静止画269点、動画6作品、計275作品の応募がありました。
まずはじめに、応募されました皆様、本コンテストの周知ならびに、応募についてご指導いただきました教員、ご家族の皆様、そして関係各位のご尽力に厚く御礼申し上げます。
今年の審査を全体としてまとめてみますと、総じて「奥行き」を感じさせたり、「見る人に視点を意識させる」ような構図の面白さをもった作品が高い評価を得ました。
ディテール(忠実な詳細表現)に凝ったり、抽象化したり、様々な創意工夫が感じられる作品でした。限られた画面上で、強調された部分とそれを包含する全体の関係が相互に作用しあって、豊かなメッセージを発していることが感じられました。
また、見る側に対して、「上から」、「遠くから目を細めて」といった視点を意識させ、作品を通して見る側と制作者側との間に自然なコミュニケーションの感覚が生まれるものもありました。
このように受賞された作品は、限られた画面上で、見る人を引き込む力を持つ豊かな表現力に溢れたものであったといえるでしょう。
受賞作品は、Webでも見ることができますので、どうか多くの皆様にじっくりと鑑賞していただき、また来年の応募に向けてアイデアを暖めていただきたいと思います。
さて、近年、テレビはデジタル放送へ、ケータイは映像も含めたパーソナルな情報受発信機へ、インターネット上では従来のホームページはもとより、ブログと呼ばれる日記の公開しあうような情報空間が形成されるなど、老若男女を問わず私たち誰もが情報を創造し、多様で豊富な受発信を可能とする環境が急速にできつつあります。
優秀賞の方々に副賞として送られるiPodはその1つの象徴でもあります。
小さな情報機器に気に入ったコンテンツを貯めて持ち歩くことができる仕組みは、Podcastingとも呼ばれる新しい放送の形態をも生み出しつつあります。
私たちは、こうした身の回りの情報環境の変化のさなかにおかれ、大人も子供もその功罪両面に直接さらされる時代となりました。
こうした中で、素朴に頭や心からわき出た発想や創意が豊かに表現されて様々なメディアを通して交換され、人々の心を豊かにし、新しい創意や活力につながるような循環を作り出すことができるよう、社会全体が努力すべきときでもあります。
このコンテストを通して、応募された方のみならず、多くの県民の方々と一緒に豊かな情報を創造し、共有ができる街として長崎が発展することを期待して、今年の講評といたします。

