第5回 コンテスト【講評】

 

平成15年度のながさきマルチメディアコンテストに応募された作品総数は、前年度の3.78倍と4倍に迫る勢いで急増いたしました。小学生210余作品を筆頭に一般も140作品が寄せられるなど、まさに子供から若者まで、日本や長崎のこれからを担う世代の人々のいきごみが応募総数の増加にあらわれていました。

これは大変喜ばしいことです。というのは、今新しい日本を再生すべく、様々な政策が検討されている中で、GNP(国民総生産額)とは、異なる指標としてGNC(Gross National Cool:かっこよさ)という国の魅力を増していこうという考え方に注目が集まっています。日本から生み出されるコンテンツ(アニメ、ゲーム、音楽、キャラクター、・・・)は、そのカッコよさを代表する最も重要な要素の一つとして注目されています。次世代のGNCを担う、若者、子供達がたくさん本コンテストに応募してくれるということは、未来につながる明るい兆しであるからです。

さて、今年度の各部門間の受賞状況の特徴を見てみましょう。

まず、学生A(小学生)の部門は、力強い印象をうけるものや、優しい心を感じさせるものなど、小さな子供の感性がしっかりと表現された作品が多数みられた。優秀賞、特別賞は、その中でも最もインパクトをもった作品である。

学生B(中学生)の部門は、表現するに際して、心の中にあるものをしっかりと整理して、丁寧に表現しようとする作品が多数見られた。優秀賞は、描く内容の構成とそのデッサン力が秀でていたし、特別賞はサッカーボールとその背景描写が自然で、かつ多弁にスポーツを物語る作品であった。

学生C(高校生)の部門は、応募点数こそ最も少なかったが、作品の質は高いものがそろっていた。表現技術(デッサン力とコンピュータの活用の巧みさ)と、ストリー性などに優れた作品が上位に位置した。優秀賞は人物描写において、特別賞は確率としう数理的イメージを画面全体に描く構成力に優れていました。

一般の部では、学生Cの部の特徴に加えて洗練されたセンスと気品、メッセージ性の高い作品がたくさんありました。

優秀賞は、素晴らしい躍動感を楽しさを、特別賞は長崎を物語るいい作品でした。

最後に大賞ですが、審査員の評価は、この作品に集まりました。素朴な雰囲気の中に様々なメッセージをさりげなく、しかも巧みに埋め込んだ秀逸の作品です。

動画作品は、まだ応募点数が少なく、今後皆さんのアイデアを凝らした作品でチャレンジしていただきたいものです。

最後に、今年度は、数多くの作品が寄せられました。審査員はじめ、関係者一同非常に喜んでおります。各学校の先生方、ご家族の方々のご指導や支援なしには、今回の多数の応募、高い質の作品という結果は出なかったと思います。その意味で、ご指導いただいた皆さまには、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。来年度も、今年度に増して、多くのいい作品が応募され、審査員、関係者がうれしい悲鳴をあげることができれば幸いでございます。どうか、来年度もさらに皆さまから、意欲的な作品が応募されますとこと期待いたしまして、講評の言葉とさせていただきます。

 

平成15年10月18日

審査委員長 金村公一(かなむら こういち)