長崎県国際交流員情報

 H17年2月
 Vol.9


 昨年の6月から、県の国際交流員(CIR)の方々に自国の歴史や文化、身近な話題など提供していただいておりますが、今回は中国の金鏡玉(ジン・ジンユ)さんから、再び楽しい話題を御紹介いただきます。


 
好久不見、大家好!(皆様、お久しぶりです)
 去年の7月に皆様にお会いし、ご挨拶申し上げたばかりですが、半年ぶりにまた、このような形で再会できまして、非常に嬉しく存じます。私は今年の3月をもって国際交流員としての仕事を終えることになりましたので、残念ながら今回が皆様との最後の対面になるかもしれません。ここでの仕事が終わったとしても、すっかり長崎ファンになった私ですから、上海に帰ってからも引き続き長崎のために力を尽くそうと思っています。


グラバー園にて


 今回は、中国の「春節」についてお話ししたいと思います。日本の正月は1月1日ですが、中国は旧正月が一番賑やかです。
 春節の季節になると中国全土は喜びと活気に満ち溢れますが、春節の祝い方は、場所によってずいぶん違います。中国の旧正月も、日本の正月と同様に、離ればなれの家族が久々に顔を合わせ、都会で働いている子供たちも、よほどのことがない限り帰省して、両親と一緒に正月を祝うのが習慣となっています。このように「回家過年」(里帰りして年を越す)は中国古来の伝統です。
 「春運」という言葉がありますが、この時期になると数億人が世界最大規模の移動を行うので、陸路、空路、水路などの交通機関が臨時便をいくら増やしても、利用者の需要に追いつかないほどです。北方では大晦日に餃子を作る習慣があります。特に、餃子の中にコインを入れる習慣があり、コイン入りの餃子に当たった人は、この一年間幸運に恵まれると言われています。最近は火事が多発し、規制もずいぶん厳しくなりましたが、爆竹を鳴らすのも春節ならではの祝い方です。また、家のドア、壁などに『福』を逆さに貼る習慣があります。中国語では逆さにするのを「倒」と言いますが、「倒」と「到」が同じ発音なので『福』の字を逆さに貼ることで「福が到来する」という意味を示し、とても縁起が良いとされています。


最近、上海の若者の間では、一週間の春節休みを利用して海外旅行に出かけるのが一つのブームになっています。  今年の旧正月は2月9日で、私は日本にいましたので、残念ながら祝うことができなかったのですが、幸い長崎ではランタンフェスティバルが行われ、街の至るところで春節の気分を味わうことができました。まるで本国にいるような感じでした。中国文化が未だに色濃く残っている長崎の魅力をあらためて感じるようになりました。


 私はこの半年間、仕事の関係でよく中国へ出張しましたが、このような仕事を通して、中国と長崎県の友好交流が非常に盛んなのを目の当たりにし、とても驚きました。上海に行った時に友人から、長崎の物産展と旅行商品をPRする新聞広告を見せてもらったこともあります。また、上海で地下鉄に乗った時に『長崎風情遊』という大きな車内刷りを見つけました。私は上海から長崎に来る前は長崎についての知識はゼロに近い状態でしたので、これほど長崎の宣伝が上海の隅々にまで行き渡っているとは思ってもみませんでした。
 長崎県は今、県民が一丸となって、長崎県のPRに全力をあげているところですが、このように、人々に身近なマスコミを利用することで、昔の私のように長崎に関心がなかった人でも、興味を持てるようになれるものだなと、実に感心しました。
 私もあと二ヶ月ぐらいで上海へ戻ることになりますが、上海での仕事も、長崎での仕事の延長線として両地域の交流促進のために、より一層頑張っていきたいと思っています。
 この一年間色々な面で支えてくださった方々に、深くお礼申し上げます。


次回は3月末に英国のジョー・サンさんが再び登場予定です。 どうぞお楽しみに!ご意見、ご感想などお待ちしています。なお、メールアドレスは、トップページに記載しています。


目次へ戻る