●ココロねっこ運動について
綾 香: 長崎の多くの皆さんが「ココロねっこ」っていう言葉を知っていると聞いて、すごくびっくりしています。長崎だけではなくて、もっともっと広い視野で見ていってもいいんじゃないかなとそれぐらいの気持ちで、私は歌詞に「世界中」っていう言葉を出したんですけど、世界に広がるぐらいの運動だといいなと思いました。
まこと: この運動の背景には、長崎のみならず全国的に問題になっていることがたくさんあるので、それを考えた上でも、今回ぜひテーマソング作成をやらしてもらいたいなと思ったんですよね。
綾 香: 私も学校を卒業したので、これから本当に大人になっていかなきゃいけない。そんな時に、このような、これからちゃんと問題視していかなきゃいけない大切なテーマに音楽でメッセージを伝える機会を与えてくださったことにとても感謝しています。
●親子での制作活動について
綾 香: 音楽は、毎回色んなところでコラボレーションしていたんですけど、こうやってちゃんと親子で曲を作って、レコーディングしてというのは、初めてですね。なので今回は、平原家が大切にしていきたいねと思っているメッセージを、みんなに自然に伝えられる場ができたから、ちょっとうれしいねっていう話をしていて…
まこと: うれしいですよ、すごく。素直にうれしいし、綾香が歌ってくれることによって、やっぱり繋がっているものがあるのでね、そのメッセージを必ず伝えてくれるなと思ってたし。平原家でも、僕が作ったメロディーを、こっちの方がいいんじゃない、あっちの方がいいんじゃないとみんなアドバイスしてくれるし、そういう意味では、平原ファミリーが一生懸命みんなで総力戦で作ったようなもんですね。
綾 香: 今回二人が前に出てますけど、実は、母も姉も後ろでバックアップしてくれているんです。特に『はじめての このぬくもりは いつまでも やさしい 愛しくて 切なくて』という部分は、母ももう眠いの夜中三時までつきあってくれて、「これって、お母さんは本当に子どものことを愛おしく感じるのよ」って教えてくれて書いた詞なんですね。親子の絆は見えないからこそ、きっと何か繋がっている強さというものが心でわかる気がするんです。
まこと: 僕が考えるメロディーっていうのは、常に歌のメロディーではなくて、サックスをイメージしたメロディーなので、音域が結構あるんですよ。彼女は結構歌いにくいかなって思っていたんですけど、よく歌ってくれましたね。
綾 香: これは、親子の絆がないと、きっと「何でこんなの作るのよ」って、言っちゃうぐらいなのかも知れません。
まこと: オクターブとんだりとかね。いろいろあるよね。 綾香:でも、私の声を一番知っている人でもありますから、たぶんそういうものを最大限に活かしたメロディーを作ってくれたんじゃないかなと歌いながら思いました。
●「虹色のアーチ」について
  まこと: 聴いて下さる方が、綾香の歌詞を聴いて、そしてメロディーを聴いて、「そうなんだよな」って何か気づいてくれるところがあれば…。親は親として、「ああ、こういう事忘れてたよね」って、もっと相手のことを考えてあげれば良かったのに、ってことがわかると思うし、子どもにしてみれば、もっとわかって欲しかったところがあったのにって、そういう大事なものがわかれば、自然と親子の絆って強くなると思うし。
  綾 香: たぶん、いろんな子どもたちがいて、いろんな大人たちがいて、それぞれ七色の心を持っていると思うんです。それが集まると、とっても綺麗な色になると思うんですね。だから、みんなで力を合わせたことで一つの道ができると思って、「虹色のアーチ」ってタイトルを考えました。アーチっていうものは、橋でもあって、親が子どもの将来のことを心配する時、道を全部作ってあげるんではなくて、きっとここが道なんだよってことを教えて上げて、落ちないように落ちないように支えてあげる、そんな存在なのかなって思って、すごく不安定な虹色のアーチっていう言葉を使ったんです。
●長崎県民からのメッセージについて
  綾 香: 今回、作詞するにあたって長崎の皆さんから、色んな言葉をいただきました。自分の娘の瞳を見ていて、その中に自分の顔が写っていた時とてもドキドキしたメッセージ。娘は生きていて、自分の子どもで、本当にいとおしい存在なんだということを改めて感じた母親のメッセージがありました。また、父親の方で、辛い時は相談して欲しい、って子どもに向けてメッセージを発しているんですが、それを言えないという、もどかしさがあるんだなあっていうのを感じたものもありました。このような思いを歌詞に活かしたかったんですけれども、だからこそ、負のオーラではなく、やっぱり自分たちの子育ては間違いじゃなかったんだってサビで開けるような、とっても明るい愛を持ったメロディーの中で泳ぐような歌詞を作りたかったんです。
●ココロねっこ運動の中で、この曲がどのように使われて欲しいですか。
  まこと: みんながまとまって、その心がまとまる時のいつものテーマにして欲しいなと思うんですよ。綾香の歌声とか、そういうメロディーとか聴いてもらって、みんなが、「よし、もう一回家族作り直してみようや」っていうような、そういう家庭があればね、支えになる音楽になって欲しいなと思っています。
  綾 香: 私は、今回作詞をしたときに、お父さんの気持ちってこんな気持ちかなという、何かそんな気持ちで書いたんですけど、出だしからこの主人公は、大切なものがあるのに悩みから始まっているんですね。このココロねっこ運動っていうのが始まったのも、みんな心がどうすればいいのかわからない悩みから始まっていると思うので、歌も歌詞も悩みから始まろうと思って。よく思うのは、たった1秒の差で、人の心がすれ違ったりとか、あと1秒早かったら助けられたのにとか、すごい悲しい事件があったりとかする中で、子ども達は、もしかしたら自分は一人なんじゃないかとか、愛されてないんじゃないかとか思う時があるのかなって思って。だけどそうじゃないんだよ、お父さんは、お母さんはずっと支えてくれているんだよっていうのをどうしても歌詞で表したくて。で、うまい具合に父のサックスが入ってきたりとか、色んな構成を考えながら作ったので、ぜひ歌詞、サックス、その中の絆を感じて欲しいなと思います。
●長崎の皆さんや子どもたちに一言ずつ
  綾 香: この歌は、これから皆さんが大きくなる中で、世界中の人たちを笑顔にするような、そんな夢のある生き方をきっと教えてくれるんじゃないかなと思っています。お父さん、お母さんも、みんなのために頑張っているので、それを絶対に忘れないでください。辛いときも必ずみんな見ています。だからお互い頑張りましょう。
  まこと: 長崎のみなさん。子どもを信用しましょう。それから子どもを認めましょう。 それからお子さんへのメッセージとしては、親は必ず皆さんを見ています。そして絶対に助けになろうとしています。だから、心を開いてください。そして、どんな事でもいいから親に相談しましょう。絶対にいい方向に行きます。親は絶対見捨てたりしませんから。