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知事のページ - 長崎県知事 大石賢吾

令和6年3月15日 記者会見

 ●会見内容●

1.啓翁桜について
2.国立公園「雲仙」指定90周年について
3.ながさき県民の森リニューアルについて
4.特定複合観光施設(IR)について(1)
5.九州新幹線西九州ルートについて(1)
6.任期折り返しについて(1)
7.石木ダム建設事業について
8.半導体産業振興に係る熊本県との連携について
9.特定複合観光施設(IR)について(2)
10.九州新幹線西九州ルートについて(2)
11.特定複合観光施設(IR)について(3)
12.九州新幹線西九州ルートについて(3)
13.特定複合観光施設(IR)について(4)
14.特定複合観光施設(IR)について(5)
15.九州新幹線西九州ルートについて(4)
16.諫早湾干拓調整地での水上太陽光発電について
17.九州新幹線西九州ルートについて(5)
18.任期折り返しについて(2)

○広報課長 ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いします。

1.啓翁桜について

○知事 引き続き、よろしくお願いします。
 まずはコサージュなんですけれども、今年度最後になりますが、今回は桜でございます。これ、桜の中でも「啓翁桜」という品種のようで、桜は、もちろん皆さんもご承知のとおり、日本人として歴史的にも非常に親しみが深いお花、植物でございます。お花見の時期はソメイヨシノが非常にきれいに咲きますけれども、切り枝としては非常に多くの品種があるようで、12月から4月頃まで比較的長い間楽しめる植物になっていると聞いています。
 この桜の花言葉ですけど、「精神の美」であったり「純潔」といった言葉があるそうですが、非常に明るい、いいイメージを持たれる花ではないかなと思っています。
 これから卒業であったり、先ほど人事の話をしましたけれども、入学といった人が動くような時期にも、門出を祝うにふさわしいお花ではないかなと思っています。
 ウェザーニュースによりますと、今年の桜の開花予想が3月25日です。満開予想が4月の頭ということですので、ぜひ皆様方も日本人にとって非常に親しみがあるような桜を、また楽しんでいただければというふうに思っています。

2.国立公園「雲仙」指定90周年について

○知事 引き続き、私から冒頭に2つお話をさせていただいて、その後、質疑応答をさせていただきたいと思います。
 まず1つ目ですけれども、雲仙の国立公園指定の90周年についてお話をさせていただきます。
 長崎県を代表する自然の観光地であります雲仙ですれども、明日で国立公園指定の90周年を迎えます。明治以降、長崎県を訪れた多くの外国人に避暑地として親しまれてきた雲仙ですけれども、県民の熱意に押されて、昭和9年3月16日に、日本で初めての国立公園に指定をされております。その後、今日まで関係の皆様のご努力によって、日本を代表する国立公園として長年にわたって自然環境の保護と、また、持続可能な利用が図られてきたところだと承知をしています。
 90周年を迎えるに当たりましては、昨年12月に環境省、県、地元3市及び関係団体による実行委員会が設置をされています。それに基づいて今年は90周年にちなんだ様々な行事が予定をされています。
 まず3月24日に、雲仙において、国立公園及び島原半島のさらなる振興につなげるために記念式典や講演会が開催されます。県民の皆様におかれましては、ぜひご来場いただきますようにお願いをいたします。
 県といたしましても、90周年、さらには10年後には100周年になりますので、それに向けて国立公園の価値を改めて皆様に認識をしていただき、さらに価値を高めていけるように、引き続き関係の皆様方と取組を進めていきたいと考えています。

3.ながさき県民の森リニューアルについて

○知事 もう1つです。長崎県民の森のリニューアルについて、お知らせをさせていただきます。
 長崎県民の森は、昭和43年3月に開園しております。これまで多くの県民の皆様にご利用いただいているところだと承知をしています。
 このたび、子どもたちや子育て世代の皆様に1年を通して安心して楽しんでいただけるように、新しい遊具を整備するなど施設をリニューアルいたしましたので、お知らせをさせていただきます。
 具体的には、利用者のアンケートに基づきまして、雨の日でも楽しめる屋内遊具のほか、幅広い年齢層の子どもたちが遊べる屋外の木製遊具やアスレチック施設を充実させております。また、小さなお子様連れのご家族に安心して楽しんでいただけるように、森林館に授乳室や木のおもちゃなどを備えたエリアも新たに整備をしたところです。
 こうした新しい遊具などの利用開始に当たりまして、3月30日、土曜日ですけれども、朝10時から、長崎県民の森 森林館前でリニューアル記念式典を開催させていただきたいと思います。長崎県産のヒノキのカスタネットづくりの体験であったり、プレゼントがもらえる○×クイズといったものも実施する予定でございますので、この楽しいイベントにも参加していただければと思います。
 県民の皆様におかれましては、ぜひ引き続き県民の森に足を運んでいただいて、新しくなった遊具等を楽しんでいただきたいというふうに思います。皆様のお越しを心からお待ちをしております。
 以上2点、冒頭、私からお話をさせていただきまして、残りについては質疑応答とさせていただきます。よろしくお願いします。

○広報課 では、幹事社のほうから質問をお願いします。

4.特定複合観光施設(IR)について(1)

○記者(KTN) よろしくお願いします。KTNから3点お尋ねします。
 まず、IRについてなんですけれども、不服審査請求などの見送りを決められて、現行の制度では断念するという意思を示されてますけれども、長きにわたって取り組まれてきた事業への今の思いと、今後の事務業務など、どういう対応があるのかということを改めてお尋ねします。

○知事 思いですけれども、今日、議会でも挨拶の中で述べさせていただきましたけれども、これまで本当に長くの間、多くの関係者の方々にお力添えいただいて、それも県内だけではなくて、県外の皆様にも本当にご協力、ご理解をいただいて進めてきたところです。
 今回、本当に残念な、目標としていた形では終わらなかったことに対しては、本当におわびを申し上げたいと思いますけれども、それ以上に皆様方にも感謝の気持ちをお伝えをしたいというふうに思います。
 今後の事務作業については、何かありますか。

○IR推進課長 今後、様々な情報開示を含めて、国との調整がございます。それとあと訴訟を今継続しておりますので、そういったものの調整が出てまいります。このほか、先ほど知事も触れられましたけれども、十数年にわたるこのIRプロジェクトの取組の振り返りを整理していく必要があろうかと思っております。
 以上でございます。

5.九州新幹線西九州ルートについて(1)

○記者(KTN) 2点目、お尋ねします。
 西九州新幹線のフル規格化についてなんですけれども、佐賀県議会でもいろいろな議論が行われていますが、空港や佐賀駅を通るルートなど、様々なルートの案が出てきております。長崎県として従来どおりということであれば、佐賀駅を経由するルートが前提だと思いますが、現在、長崎県としてどういうルートを想定しているかというところと、今後、佐賀の山口知事との協議の予定はあるかというところをお尋ねします。

○知事 まず、ルートについてですけど、これも今回の議会でもお話をさせていただきましたけれども、まず、利便性であったりとか、様々な観点から、利便性、費用対効果、いろいろありますけれども、与党PTであったり、JR九州といった主要な方々がアセスルートが最適だというふうにお話をされていること、これは非常に重要だというふうに、尊重すべきだというふうに考えております。
 県としても、そういった費用対効果、利便性を含めた、そういった持続可能性といったものは非常に重要だというふうに考えておりますので、そういったルートにおいて、主要な方々が最適だとおっしゃっていることは、非常に重要だとまず考えてございます。
 そのほかのルートについては、詳細な情報も持ち合わせておりませんのでコメントする立場にはないかなというふうに思っております。
 もう1点、山口知事との面会ですけれども、前回の定例会ですかね、お会いするという調整をしているという話でしたけれども、なかなか日程が合わなくて、実を言うと、バルーナーズと長崎ヴェルカのダービー戦が長崎であるときに同席する予定だったんですけれども、時間がずれてしまったことによって、それが会えなくなった、参加することができなくなったというふうなこともありました。
 なので、そこの日程はなかなか難しかったんですけれども、またその後、三者でのお話し合いをと、意見交換をということがございまして、そちらの調整も進めておるんですけれども、なかなか、現実に私が把握しているところでは、日程がなかなか合っていないというところだというふうに承知してます。

6.任期折り返しについて(1)

○記者(KTN) 3点目、年度末ということになりますけれども、後半の3年目に向けて改めて力を入れたい政策についてお教えください。

○知事 まずは、今回、ビジョンを皆様にお示しをさせていただきましたけれども、このビジョンといったものは、やはり10年後、長崎県がこうあったら県民の皆さんが自分の県を「よかろう」と自慢していただけるんじゃないかと、そういった前向きなビジョンを明確に、分かりやすくお示しするものとして「未来大国」といったものをコンセプトとしてお示しをさせていただいています。
 今回、4つの分野にまずは取りかかっていこうということでお示しをさせていただいておりますけれども、これについてはしっかりと進めていきたいというふうに思っています。これまでやったことがない、単一の部局ではなく、横断的に一つの事業を一緒につくるといった、行政としても非常にチャレンジングなことをさせていただいております。
 これはもう県庁職員は非常に手探りの中で一番いいものをつくっていこうと議論を喧々諤々しながら、一歩ずつ進んでいるところではございますけれども、やっぱり長崎県が勝っていくためには、一つの、単一の部局の事業だけでは、なかなか効率的にやっていけないと思っておりますので、ぜひ長崎県民の皆様が自慢したくなるような長崎県、自分たちの長崎県を好きでいてくれるような、愛するような、そんな長崎県を皆さんでつくっていきたいなというふうに思っています。
 もう一つ、折り返しに当たってということでは、ちょっと違うかもしれませんけれども、前回か前々回の定例記者会見でも話をさせていただいたんですけれども、新年度から、もう少し県民の皆様の話を聞いたり、状況を見せてもらったりといった機会を増やしていきたいというふうに思っています。
 具体的には4月から、おおむねですけれども、火曜日と、あと水曜日の午前はできる限り外に出させていただいて県民の方のお話を聞いたりとか、各地域を見せていただいたりとか、そういったことに当てさせていただきたいというふうに思っています。それによって式典等々、火曜日、水曜日午前といったところは、なかなか出にくくなりますので、そこは関係の皆様方にも調整を前もってお願いしたりとか、また、報道関係の皆様方にも少しご負担をかけるかもしれませんけれども、そういったところをご理解いただければと思っています。

7.石木ダム建設事業について

○記者(日本経済新聞社) 幹事社として3つの項目でご質問いたします。
 まず、石木ダムの進捗状況なんですけれども、直近ですと昨年の12月の後半に11か月ぶりに現場を訪問なさって、そのときは面会なさらなかったようなんですが、住民の方々との面会に向けて何か具体的にアクションとか予定などがあれば教えてください。

○知事 面会は、私は、おっしゃってくださったように直接はお会いできませんでしたけれども、その後も担当からは小まめにといいますか、できる限りコンタクトを取らせていただいて、私自身もお会いさせていただくような機会もいただくように働きかけは継続しているところです。
 私自身がなかなかお会いできない中でも、そういったコミュニケーションは取れておりますので、そういった機会を使いながら引き続き理解を求めるような取組は継続していきたいと思っています。

○記者(日本経済新聞社) それに関連して工事の進捗状況は、予定に比べどうかという点では、簡単にどういう状況かをご説明いただけますか。

○知事 担当からいいですか。

○河川課長 担当課からご説明させていただきます。
 現在、工事工程に沿ってダム本体の掘削工事や付替県道工事等を進めております。特に、堤体工事の着工に必要な付替県道の1工区及び迂回路の進捗に努めているところでございます。

○記者(日本経済新聞社) ありがとうございました。

8.半導体産業振興に係る熊本県との連携について

○記者(日本経済新聞社) 2点目なんですけれども、シリコンアイランド九州に関連して、非常に、20兆円規模とか、政府の発表や報道を見ても盛り上がってきています。
 それで、お聞きしたいのは、熊本県との連携の在り方についてこれからどうお考えになるかで、一つは具体的に、しばらく前に熊本市長と島原市長が面会をして、シリコンシーラインをつくりたいという話が話題になっていました。そういう観点も含めて知事としてどういうふうにお考えになっているか教えてください。

○知事 まず、シリコンアイランドですね、熊本にTSMCが来るということで九州自体も非常に盛り上がっているところだと認識をしていますけれども、長崎も集積が非常に進んできているなと。
 今後、サプライチェーンを形成していくといった意味では、まず、熊本、長崎だけじゃなくて、物流自体もしっかりと整えていくということが重要な観点だろうと思っています。
 九州地方知事会でも、やはり一県、一県とかではなくて、九州としてしっかり取り組んでいくんだといったことも確認をさせていただいておるところですので、インフラも含めて、物流等々を含めて何ができるのか、今後、そういった観点でもしっかり検討していきたいと思います。県ができることはしっかり取り組んでいきたいと思っています。
 島原と熊本のシーラインの話ですけれども、島原という地域が、まず非常に魅力的な場所だと思っていて、ものづくりの高い技術があるところですし、学校もあったりとか、また、水もある場所だと思いますし、そういったところと熊本といったところ、海を、航路を使ってつながるというのは非常に魅力的な話じゃないのかなと、可能性に溢れるような話じゃないかなと思ってますので、まだ詳細は話を聞いておりませんけれども、今後、県として何か一緒にできることがあれば、それはぜひ検討していきたいと思います。

○記者(日本経済新聞社) ありがとうございます。

9.特定複合観光施設(IR)について(2)

○記者(日本経済新聞社) 最後のご質問はIRに関することで、今日の県議会の本会議でご説明があったことなんですけれども、IRにかかわらず、県北の振興にしていくということで、もう一つは行政不服審査はやらないということなんですけれども、知事のお考えとしては、今後、IRに関しては、もうタッチしないというか、積極的に誘致する運動をしないのか、それともあと2年任期が残っていますけれども、何かチャンスがあればやりたいと思っているのか、そこについて教えてください。

○知事 端的に申し上げると、現時点で国のほうが再募集をするかどうかという方針も決まってないですし、そういった段階でコメントできないのが一番だと思いますし、少なくとも、今回の審査制度を振り返って、そこを経験した思いですね。今回と同じようなものに取り組むといったところで、仮定でお話をすると非常に予見可能性が難しいというところもあります。そういったことを考えると非常にハードルが高いんじゃないのかなという感覚は持っています。

○記者(日本経済新聞社) そこはちょっと私が理解不足なのかもしれませんが、知事は挨拶で、総合的に知事が判断して今回は不服審査をしないということですね。例えば、原発の誘致とか、原発の再稼働とか、あるいはこの間の対馬もそうですけど、議会がどう言っても、知事が最終的に総合的に判断してやると、あるいはやらないということですね。そこは今の段階で総合的に判断して、2年間の中で再チャレンジするのかどうかというのを聞きたいんです。
 というのは、2年後に選挙があれば、もしかしたら公約で出してくる人がいるかもしれないし、そうなったらまた状況が変わりますよね、横浜がそうでしたし。
 だから、今の時点でIRをしたいのか、したくないのか、それについてできればお考えをお聞きしたいということです。

○知事 そこを判断するのは非常に難しいということです。それはご理解いただきたいなと思いますけど。それはこれまでも高い、非常にチャレンジをするといった意味でも、人的なコストもかかりますし、時間もかかります。そういったことを、今、ものすごく大きなものをかけて取り組んできたということ、それはもう我々も認識してますので、それを踏まえて軽々にやれるということも見えないような状況にありますので、そこは今の時点で判断するのはなかなか難しいんじゃないかなと思います。

○記者(日本経済新聞社) 最後にしますけれども、要するに、長崎県民とか東京とかの人がテレビとか新聞を見て判断すると思うんですけど、恐らく今は事実上断念するということになっていると思うんですけど、視聴者が知りたいのは、事実上というよりも、知事はどうするのかということを知りたいと思っているんですね。それで聞いているわけです。要するに、ハードルが高いとかって、そういうことじゃなくて、やりたいのか、やりたくないのか、そこを、最後ですけど、教えてください。

○知事 本当、繰り返しになりますけど、これは今の時点で判断するのは非常に難しいというふうに思いますので、それをご理解いただきたいと思います。

○記者(日本経済新聞社) どうもありがとうございました。以上です。

○広報課長 では、ほかに質問のある方、挙手をお願いいたします。

10.九州新幹線西九州ルートについて(2)

○記者(NHK) 先ほどもお話があったんですけれども、新幹線について佐賀の知事のほうから3者で話をしたいという話があったことについての受け止めというのは、どういうふうに受け止めていらっしゃるんでしょうか。

○知事 まず、コミュニケーションを取ることは非常にいいことだと思います。3者で会うか、会わないかという話ですけれども、今回の新幹線の、まず、根本的に新幹線の整備の在り方、これについて検討するといったことは、協議をするといったことは、やはり国を交えてやるべきだというふうにまず考えております。それがベースです。
 今回、発言があった3人での意見交換といったものですけれども、これはあくまでも協議ではないというふうなことで確認をしてございますので、そういった意味で意見交換であれば、もちろんJR九州の古宮社長、JR九州のほうの考え方も踏まえてですけれども、そういったことでお会いするといったことはいいんじゃないかなと思っておりますので、内容を確認しながら、関係者のご意向も確認しながら、日程を調整するのであれば進めていきたいと思ってます。

○記者(NHK) 佐賀のほうから日程の調整というか、そういった何かアクションというのはあったんですか。

○新幹線対策課長 今、進めているところです。

○記者(NHK) 日程が合えば会ってそういう場面。

○知事 そうですね、目的によると思うんです。先ほど申し上げたとおり、協議であれば、やはり新幹線整備の在り方といったものは、我々の長崎、佐賀、JR九州で決められるものでは全くありませんので。ではなく意見交換ということであれば、お話を聞くといったことは重要なことかなと思います。それに応じて対応していきたいと思います。

○記者(NHK) ありがとうございます。

11.特定複合観光施設(IR)について(3)

○記者(NCC) IRに関してなんですけど、改めて、この行政不服審査請求の断念といいますか、見送った理由についてお伺いしてもいいでしょうか。

○知事 これは、様々な意見を聞いて、一つだけの理由ではありませんけれども、これまで検討を重ねてきましたけれども、その中で県としては法律の専門家等々も含めてご相談したところでございますけれども、まずはその立地の契約も切れていると、そこを訴えることの利益も喪失しているんじゃないかといったことも言われましたし、様々な観点からハードルが高いよねと、国の審査委員会の裁量が非常に大きい中で、今回の結果が覆るといったことも難しいんじゃないかというご意見もいただきました。
 そういったことを踏まえて、またもう一つ、KRJのほうからも不服審査は行わないということを示されたことも重要なことだと思いますし、県議会等々での議論も踏まえて、総合的に判断をしたといったところが、繰り返しになりますけれども、理由でございます。

○記者(NCC) ありがとうございます。

12.九州新幹線西九州ルートについて(3)

○記者(NCC) 次に、新幹線についてなんですけど、NHKさんの質問ともかぶるところがありますが、佐賀議会で現行のスキームの中では合意するのは難しいということもおっしゃっていたかと思うんですが、山口知事が。そのことについてはいかがでしょうか。

○知事 その発言について承知してないので、すみません、申し訳ないです。

○記者(NCC) アセスルートにこだわらずということでの意味だと思うんですけれど、知事としては、やはりアセスルートでということでしょうか。

○知事 これまで議会の中でも申し上げたとおり、やはり持続可能性ですね、収支を含めた持続可能性といったのは非常に重要な観点だと思いますので、与党PT、またJR九州が、アセスルートが最適であると言っていることは尊重すべきだと県としても考えています。

○記者(NCC) ありがとうございました。

13.特定複合観光施設(IR)について(4)

○記者(共同通信社) IRについて何点かお伺いをさせてもらいます。
 今回、行政不服審査請求は見送るということに関してなんですけれども、知事は、12月下旬に国のほうから不認定となった際に、その国の審査結果に対しては納得ができない部分があるというふうにおっしゃっていたと思います。現時点で質問書に対して正式な回答等もない中で、納得できない部分があるというところの認識は、今も変わらないままなのかどうかというのをまずお伺いしてもいいですか。

○知事 認識の差は埋まっていないというふうに思っています。

○記者(共同通信社) 今お答えいただいたように、国の審査委員会と県の認識に対しても大きな隔たりがあるというところも県の見解だったと思うんですけど、そこは今も変わらないということですか。

○知事 そうですね。今申し述べたとおりです。

○記者(共同通信社) 分かりました。
 今回、審査請求はしないということなんですけれども、約2か月間の中で国の審査結果に至った理由ですとか、国の考えみたいなところで、県として理解できた部分だったりというのはあるんでしょうか。

○知事 国からの回答を踏まえて分かったところを。

○IR推進課長 私のほうから説明いたします。
 県としましては、これまで国際的な商慣習を含めて、金融機関でありますとか、アドバイザーの助言に基づいて区域整備計画を国へ提出して取り組んでまいりました。
 今回の国からの回答の中で、21の質問に対して4項目は推察できましたけれども、それ以外につきましては、審査の基準でありますとか、判断の根拠、そういったものが明らかになっておりませんので、認識の差という意味では、残る結果にはなりますけれども、IRという事業が刑法上の特例的な措置であるがゆえに、審査委員会を設置をし、そこで裁量的な判断をなされるということが明らかになったということをもって私どもも理解せざるを得ないというふうに認識をいたしております。

○記者(共同通信社) 分かりました。理解せざるを得ないというところ、今、回答があったんですけれども、今後、国との認識の差を埋めるみたいな作業というのは、例えば2月19日には知事が実際に観光庁の長官と会われて県の見解等も示されたと思うんですけれども、今後、その認識の差を埋める作業というのは、県として何かしらのアクションがあったりとか、そういう予定等はあるようなものなんでしょうか。

○知事 今の段階で決まったものはないと私は認識をしております。というのは、観光庁長官とお話をした際も、これ以上の回答はないということを聞いておりますので、それを踏まえて我々がどうできるかといったことは、状況が変わればあるかもしれませんが、今、現時点では何かあるわけではありません。

○記者(共同通信社) 分かりました。なぜこれを聞くかといいますと、12月下旬の段階、不認定となった段階で、知事のほうから県民に対して、なぜこういうふうになったのかという説明を今後していきたいという話があったと思うんです。今、現時点でも国との認識の差というのがある中で、県としてもなかなか理解できてない部分があるというところで、今後、どのように県民に対して説明をしていくのかというところが非常にちょっと気になる部分なんですが、12月時点と認識が変わらないのであれば、県のほうから何かしら説明ができると思えないんですけれども、今後、どのように説明をされますか。

○知事 十分にできないところはあるというふうに思います。それは我々が説明するために必要だと思った質問を送って、それに対する、先ほど担当から答えさせていただきましたように、十分に回答が得られてないという状況ですので、それは限界があると思っておりますけれども、今後、過程の資料の開示であったりとか、そういったところがどれだけ可能なのか、そこは恐らく担当とまた観光庁との協議になっていくと思いますので。
 そういったことを我々としては可能な限り県民の皆様にも見ていただきたいと思います。もちろん特定の企業とか、そういったお名前も入っているので配慮しなくちゃいけない部分はありますけれども、それを踏まえても可能な限り丁寧に開示をしながら説明していきたいと思います。

○記者(共同通信社) 分かりました。ありがとうございます。

14.特定複合観光施設(IR)について(5)

○記者(朝日新聞社) なかなかIRのことは現時点でという条件つきの中で答えにくいというのも非常に分かります。基本的なスタンスのところで、まずIR、カジノを含む大型のリゾートというものをつくって地域を振興していくということ自体の魅力というのは、知事として現時点でどういうふうに考えておられますか。

○知事 大型施設ができるということですかね。

○記者(朝日新聞社) IRですね、カジノを含む今回のIR。

○知事 IRに関しては、県として長年取り組んできたことですので、それは大きな期待を寄せておりましたけれども、それ以外でまた似たようなものが代替できるようなものがあるかどうか、まだ分かりませんけれども、やっぱりそういったにぎわいの場とか、ショーケースになるような機能を持った施設とか、そういったことは、可能性は常に見ていくべきだと思いますし、また、国と連携した形で進められるといったものは非常に注目を浴びるといった意味でも、また、国との連携ということで非常に財政等々、好条件もあるかもしれませんので、そういった可能性は常に、不断に求めていきたいなと、探していきたいなと思います。

○記者(朝日新聞社) 魅力としては非常にあるものだけれども、例え話をするのも変なんですけど、山の上にすごくきれいなものがあると、これは間違いなくいいものだとは思うんだけれども、そこにアプローチしていくためのルートがいまいちよく分かんない、リスクも高そうだというところが今回チャレンジしてみて見えてきたので、現時点で同じようなやり方でアプローチしても難しいだろうということで、再チャレンジについてはかなり慎重な姿勢で今おられると、そういうイメージでいいですか。

○知事 そうですね、フィジビリティは非常に重要だというふうに思います。どれだけいいものであっても、それが達成できるかどうかという予見可能性というのは非常に重要な観点です。我々行政として、県民のお力を借りながら、それを達成しようとする際には、その実現可能性をしっかりと見極めなくちゃいけないと思ってますので、その観点において、なかなか現時点で見出すことができなくて、先ほど日経新聞様にもお答えさせていただいたんですけれども、判断が現時点では難しいというのが現実です。

○記者(朝日新聞社) 逆に言うと、そこにたどり着くためのルートなりプロセスのところがもうちょっと分かりやすくなるだとかというようなときに、もしかしたらチャレンジ、もともといいものだとは思っているのでチャレンジすることはあり得るけれども、現時点では、そこがそういう状況ではないので、現時点では一旦、何という表現がいいでしょうか、終結というのか、断念というのか、どういう言葉が一番ふさわしいですかね。

○知事 分かりませんけど、状況が変われば、その状況に応じて検討、判断しなくちゃいけないことだと思います。

○記者(朝日新聞社) 分かりました。

15.九州新幹線西九州ルートについて(4)

○記者(朝日新聞社) 次は新幹線の話でして、先ほど、現行スキームという話があって、ちょっとルートの話のような流れになったんですけれども、多分これはお金の話をされていて、お金の出し方も含めて現行の整備新幹線という枠組みの中では難しい。要するに、地元の要望でつくるものだというような流れの中での枠組みでは難しいというようなことを多分おっしゃっているのかなというふうな気が、先方の知事の発言などを見ていると思うんですね。
 要するに、JRさんを交えて新たな合意形成を探るのも選択肢の一つだと。だから、できるだけ早くJR、長崎県と議論をしていきたいというようなことをおっしゃって、合意形成の部分ですね。6者合意という、前もちょっと質問したことがありますけれども、6者合意という形のものというのは、一定、現状で区切りがついて終わったものなので、これから先、進めるのであれば、新たに合意形成を地元としていった上で、そこがスタートになるんじゃないかということをおっしゃっていると思うのですが、そこは知事は向こうの知事の発言とかを見て、どういうふうに捉えていらっしゃるんですか。

○知事 すみません、その仮定が分からなくて、今現在分からないんですけれども、いずれにしても、ルートも含めて新幹線の整備の在り方といったものは、国や与党PTといったもの、関係者も交えながら議論の中で決定がなされていくんだろうというふうに思います。

○記者(朝日新聞社)  最終的にそういうふうになっていくんでしょうけども、スタート時点で整備新幹線というものはですね、地元が欲しいと言ってるから、じゃ検討してつくっていきましょうというような形だと思うのです。そこは地元が欲しいと言っているという部分が、佐賀が欲しくないと思っている以上は、じゃ、これで話は終わってしまいますけども、それじゃ話が進まないから、長崎も含めて地元という意味で地域が欲しがっているという、欲しがっているかどうかはともかくとして、そこの合意形成という一番取っかかりのところから始めていこうというような趣旨だと思われるんですけれども、そういう考え方については、知事はどういうふうに思われますか。

○知事 すみません。合意形成といったことに対する解釈といったものが、恐らく仮定の話になってしまいますので、なかなか軽々にコメントがしづらいとこです。

○記者(朝日新聞社) 知事と向こうの知事と会うときに、逆に言うと、そのような状態で行かれて何を話すのだろうというふうな気もするんですけれども、まずは向こうが、今、大石知事も向こうの知事の発言を直接聞いてないから分からないというような、趣旨が分からないということだと思うんですけど、まずは向こうの知事さんがおっしゃっていること、何を言っているのかというのを聞くという意味からお話し合いが始まる、始めにいくというような、そういうことなんですか。

○知事 佐賀県知事さんが考えていらっしゃることを聞くことは非常に重要だと思いますし、そういった機会が設けられれば、私としても長崎県が享受しているこの状況、得た効果であるとか、また、全国の新幹線ネットワークにつながることで西九州地域、九州全体が享受し得るメリットといったものは、私の立場からも申し上げたいと思いますし、そこは本当にたくさんな意見が出るんじゃないかなと思います。

○記者(朝日新聞社) 長崎県側の立場を伝えるということですね。

○知事 もちろんです。

○記者(朝日新聞社) 分かりました。

16.諫早湾干拓調整地での水上太陽光発電について

○記者(朝日新聞社) これ、最後ですけれども、もう1点、話が全然違うところで、諫早湾干拓の調整池に太陽光をということで方針を出されました。これ、今後また少しずつ新年度になったら動いていくんだろうと思うんですけども、現時点で話を進めていく上では、長崎県と、あと諫早市と雲仙市というところで進めていかれるんだろうと思うんですけれども、調整池の問題、水の問題ですね。これがどっちに転ぶんだろうかなと。上に蓋するじゃないですけど、大きな太陽光のパネルを並べることによって、アオコの問題というのが解消のほうに向かうのか、もしくは水質の悪化を招くのか、そこら辺で大分有明海に与える影響というのも変わってくると思うんですね。
 ここの部分というのは、まず一つは、知事として現時点であそこに、調整池の上に大規模なパネルを並べた時の調整池への水質への影響というのを現時点でどういうふうに考えておられるかということと、これ、話を今後進めていく中で、佐賀県を含めて有明海沿岸で漁業をやっておられる方も、福岡、熊本もいらっしゃいますし、特に海苔については、ここ近年、水質にかなりデリケート、ナーバスになっておられて、作柄も不安定なところも出てきているということで、そういう佐賀、福岡、熊本など有明海の海につながっている自治体のところについて、何かしら説明をしていくような考えというのはあるか、それを教えてください。

○知事 一つ目の影響の話ですけれども、現時点でどうなるのかという詳細を私のほうから述べるのは難しいですけれども、まず、関係者の方々のご理解をいただけるといったことがまず重要だというふうに思いますので、進めていくにしても、しっかりと丁寧に説明したいと思いますし、心がけたいと思いますし、そういったお話を聞く場といったところも整えながら進めていく必要があるんだろうというふうに思います。

○記者(朝日新聞社) 関係者というのは、今の発言の趣旨だと、そういう有明海沿岸の漁業者とかも含めた関係者というような考え方を現時点で持っておられるんですか。

○知事 今、具体に申し上げるのが分かりませんけれども、何か担当からありますか。

○新産業創造課長 担当のほうからお答えします。
 地域の関係者の皆様にも私どもから、この事業について検討が可能かどうかということできちんと話していくということで考えております。

○記者(朝日新聞社) そこの地域のというのが、雲仙市、諫早市にとどまるのか、もう少し広い範囲で捉えておられるかというのを聞きたくて質問を再三しておるんですけれども、そこはどうでしょうか。

○新産業創造課長 佐賀県、熊本県、福岡県と、有明海沿岸の県の漁協さん、そちらのほうにも説明をしていかないといけないというふうに考えております。

○記者(朝日新聞社) 分かりました。ありがとうございます。

17.九州新幹線西九州ルートについて(5)

○記者(長崎新聞社) 新幹線のことで確認を含めてなんですけど、3者での意見交換について、先ほど知事は、協議ではなくコミュニケーションを取る上で意見交換ということであればというふうに前向きに答えられたと思うんですけど、今回、佐賀県側、知事も含めてと思うんですけど、まず、一から地元で合意形成を図るための意見交換というような趣旨でおっしゃられていると思うんですけど、そもそも一から地元で合意形成を図ることについて、知事としては賛成しているというか、それを受け入れているのか、その点をもう一度確認させてください。

○知事 一から合意形成を図るための意見交換ということになっているとは私は認識していませんけれども。

○記者(長崎新聞社) 去年の12月の末にも、アセスルートを白紙に戻すとか、一から合意形成を図るというような趣旨で佐賀県はおっしゃっていると思うので、その流れにあるというふうに私は理解しているんですけど、その点はそうじゃないということですか。

○知事 私は、少なくともそのように認識を今してません。

○記者(長崎新聞社) そうすると、一から地元で合意形成を図るという流れの中での意見交換じゃないという理解でよろしいですか。

○知事 私は、そう認識しております。

○記者(長崎新聞社) 分かりました。

18.任期折り返しについて(2)

○記者(長崎新聞社) それと、もう1点また別のことで。先ほど、知事が幹事社さんの質問の中で、新年度は県民の意見をもう少し聞きたいと、こういうようなことで火曜日と水曜日午前中ですか、できるだけ外に出たいということで、これは県内を回るという理解ですか。

○知事 それは場合によって変わると思います。とりあえず県勢の発展に資するような視察であったりとか意見交換の場だったりとか、そういったところをはめる枠として、おおむねですけれども、毎回と決まったわけではありませんけれども、そういった火曜日と水曜日の午前といったものを優先的に使いたいということです。

○記者(長崎新聞社) これまでの2年間ですね、かなり県民の方とも意見交換されたり、車座集会とかされてきたと思うんですね。それでもまだやっぱり足りてないという認識でしょうか。

○知事 はい。もっと持つべきだというふうには感じています。

○記者(長崎新聞社) そうした場合、かなりのペースだと思うんですが、随行の方であったりとか、職員の方とかも一緒に行く中で、県政の業務に対する遅れというか、遅延とか、そういったことというのは生じないでしょうか。

○知事 進めるためにやることですので、影響が出るようであれば、それは調整をしなくちゃいけないと思いますけれども、今年度も含めてですけど、移動中のレクとか結構いろんな取組をやりながら時間を捻出してきたことがあります。そういった中で得た経験値からノウハウといったものも蓄積してきているところもありますので、それは工夫しながら影響が出ないように。
 あと、出ることで得ることも非常に大きいと思いますから、これはもう県の施策を進めるための取組として、やっぱりやるべきだというふうに思っています。

○記者(長崎新聞社) これは県内、県外も含めてかもしれないですけど、こういうふうに各地を見て回るというのは、これはあくまで公務という理解でいいですか。

○知事 もちろん。

○記者(長崎新聞社) 何といいましょうか、県民であったり、いろんな企業さんと会ったりとかもあるかもしれないんですけど、ちょっとうがった見方をすると、知事の任期が折り返しを迎える中で、次の知事選も近づく中で、外に出ていろんな人に会うというものが、次の選挙を意識しているんじゃないかというふうに見られることはないのかなと思ったりもするんですけど、その点はどういうふうにお考えでしょうか。

○知事 私自身は、県勢の発展のために必要なことだと思って視察も含めてさせていただきたいと思っています。

○記者(長崎新聞社) 分かりました。ありがとうございます。

○広報課長 では、以上で定例記者会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○知事 ありがとうございました。

★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。
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