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平成27年10月14日 定例記者会見

      

 ●会見内容●

                      
                   

         1.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(1)
         2.「ゆるキャラグランプリ2015」投票のお願い
         3.諫早湾干拓事業について(1)
         4.ジンエアーの運休について
         5.石木ダム事業について(1)
         6.諫早湾干拓事業について(2)
         7.石木ダム事業について(2)
         8.諫早湾干拓事業について(3)
         9.世界記憶遺産について
         10.フリーゲージトレインについて
         11.石木ダム事業について(3)
         12.諫早湾干拓事業について(4)
         13.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(2)
         14.石木ダム事業について(4)
         15.県庁舎跡地活用について
         16.石木ダム事業について(5)
       

     
           

1.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(1)

○広報課長 それでは、ただいまより知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

○知事 どうぞよろしくお願いいたします。
 まず、今日は2点について私の方からご報告、そしてお願いをさせていただきたいと思います。
 1点目は、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」についての、イコモスの調査のことについてでございます。
 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」につきましては、先月26日から今月4日までの9日間、県内及び熊本県天草市の14資産を対象として国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査が滞りなく実施されましたことをまず県民の皆様方にご報告を申し上げますとともに、この間賜りましたご協力に対しまして深く感謝を申し上げる次第でございます。
 イコモスにおかれましては、来年5月頃を目途にユネスコに対して勧告を実施されるという予定となっており、県といたしましては、引き続きイコモスからの追加情報の提出要請等には速やかに対応し、万全を期してまいりたいと考えております。
 さらにまた、ヨーロッパをはじめ、世界各国の方々にこの「長崎の教会群」の価値を一層理解していただきますため、来る10月20日から12日間、フランス・パリ市内において、そしてまた11月23日から7日間、イタリアのローマ市内において、「長崎の教会群」海外パネル展を開催することといたしております。本展示会では遺跡の歴史的背景とその価値をパネル等により現地の言語でわかりやすく説明をするとともに、原城で出土されました十字架、あるいはマリア観音のほか南蛮屏風などの複製など、約20点の関連資料を展示する計画といたしております。
 私も県議会議長、関係県市町の首長等の皆様方とともに、10月27日にパリ会場においてユネスコ関係者、あるいは各国の皆様に「長崎の教会群」についてしっかりと説明してまいりたいと考えております。

 

          

2.「ゆるキャラグランプリ2015」投票のお願い

○知事 2点目は、お願いでございます。
 本人たちから強いご要請をいただきましたので、私の方からも皆様方にご協力のお願いをさせていただくところでありますが、「ゆるキャラグランプリ2015」への投票のお願いでございます。
 去る8月17日、県政の広報ボランティア団体であります長崎がんばらんば隊の隊長、副隊長を務めてもらっております「がんばくん」と「らんばちゃん」がゆるキャラグランプリにエントリーし、11月16日までの約3カ月間にわたる長い選挙戦を戦っているところであります。
 皆様方のご協力のおかげもあり、目標といたしております30位内にはまだまだ及んでおりませんけれども、全国から1,700体以上の参加がある中で、現在54位と非常に健闘をしているところであります。「がんばくん」と「らんばちゃん」がこのグランプリで上位に入るということになりますと、2人が参加するイベントはますます盛り上がってまいりますし、県外に向けての情報発信力も高まり、さらにはブランド力の強化にも結びついてくるものと考えているところであり、さらに今後、広報ボランティアの面でさらなる活躍をしていただけるものと考えているところであります。
 投票締め切りまで約1カ月となったところであります。私も毎日投票をいたしておりますけれども、ぜひ県民の皆様方にも改めて本県の活性化のためにも「がんばくん」と「らんばちゃん」への1日1票の投票をお願い申し上げる次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 以上、私からは2点でございます。あとは、どうぞよろしくお願いします。したところであります。

 

                

3.諫早湾干拓事業について(1)

○記者(長崎新聞社)幹事社からお尋ねします。
 まず、諫早湾干拓についてお尋ねします。
 先日、福岡高裁が紛争の解決には話し合い以外に最良の途はないんだということで、国と開門派の漁業者に和解勧告をしました。この中で、勧告文の中に「必要に応じて利害関係者の参加も視野に入れて和解協議の場を設定することが必要だ」と書いてあります。この「利害関係者」という中には当然長崎県も含まれるのではないかと思っていますが、改めて知事のこの和解への受け止めとこの協議に参加するや否やのお考えをお尋ねしたいと思います。

○知事 和解に向けた協議の場を設けてはどうかという勧告であろうと理解をいたしておりますが、この件についてはこれまでも申し上げましたとおり、今回のこの排水門の開門問題については開門するか開門しないかという二者択一の問題であろうかと思っております。中庸の解決策としてどんな点が考えられるのか、私も想像できない状況でありますけれども、そういった中で各利害関係者の方々、例えば、(開門差止を求めて)県内の訴訟を提起されている方々に、話し合いの結果、開門するという選択肢があるかどうか。そしてまた、一方開門すべきであるとお考えの方々も開門以外の選択肢はないとおっしゃっておられるわけでありますので、こういった内容について話し合いで解決をするというのはなかなか難しいことであろうと考えているところであります。

○記者(長崎新聞社) 関連して諫早湾干拓の件でもう一点、大臣がお代わりになられて森山新農相になられました。新しい大臣に対しての要望なり、今後予定がおありかどうかというのをお尋ねします。

○知事 新大臣がご就任になりましたので、できるだけ早い機会にこういった問題を含めてご挨拶をさせていただく機会を得ていきたいと考えておりますが、まだ現時点では具体的なスケジュール等は決めていないところであります。

 

          

4.ジンエアーの運休について  

○記者(長崎新聞社) もう一点だけ、話は変わりますが、ジンエアーが冬季スケジュールから運休をするという話になっていますが、その際、県の担当課からは今後再開に向けての協議を進めたいんだという話は伺っていますが、発表後、今まで何か協議をされた結果、何か進展はあったのかどうかお尋ねします。

○知事 結論から申しますと、なかなかに厳しい状況であると申し上げざるを得ないと思います。このジンエアーにつきましては、週3便からデイリー運航に路線の拡充をしていただき、搭乗率も上昇をしてまいりまして、7割を超える搭乗率となっておりましたことから、しっかり採算が取れているものと私どもは考えていたわけでありますけれども、特に今回、福岡空港が混雑空港に指定され、早く路線の枠を確保しておく必要があるという事情があるために、機材繰りのために、長崎路線を運休して福岡路線に投入したいというようなお考えであろうかと思っているところであります。
 先ほど申し上げたように、多くの皆様方にこの路線を活用していただいて、長崎においでいただいてきたわけでありまして、大変残念に思っておりますけれども、しかるべき時期にはしっかり復活していただけるように、引き続き全力で取り組んでいかなければいけないと思っているところであります。

○記者(長崎新聞社) 復活するめどというか、自信みたいなものはおありですか。

○知事 一つは、機材の拡充を図られる予定もあるんではないかと考えているところでありますので、そういった場合には、やはり長崎路線をまず第一に復活をしていただきたいという要請を続けているところであります。

○記者(長崎新聞社) 現状認識では、結構厳しいんじゃないかと思われているんでしょうか、再開は。

○知事 再開ですか。

○記者(長崎新聞社) 決してそんなことはないんではないかと思います。実際、7割を超える搭乗率でお客様に搭乗していただいている実績はあるわけでありますので、ただ問題は、やはりLCCであるということもあって、さらに搭乗率を高めていく、あるいは運賃も高めに設定できるというような状況になると、この路線も安定してくるものと思っておりますので、そういう意味では、もっともっと海外における長崎の知名度、これも高めていくための努力をしていかなければいけないと思っております。
 先般の九州各都市の中で知名度は高いんだけど、なかなか行ってみたいというまでには至ってないというような報道もなされておりましたので、やはり本県の観光面でのさまざまなポテンシャル、魅力等について幅広く周知していただくための努力を重ねていく必要があるんだと思っております。

 

          

5.石木ダム事業について(1)  

○記者(NHK) 幹事社から続けてご質問させていただきます。
 1点です。石木ダムの件です。先ほど公共事業評価監視委員会から意見書が手渡されたと思うんですけれども、その中では、しっかり地権者の人たちと話し合いをして、円満解決に向けて取り組むよう求めている内容だったと思います。地権者のほうから訴訟の話が出る中、また、収用委員会の審理が(地権者側の)反対にあって、審理が進められない状況にある中、今後、この問題に向けてどう対応していくのか、知事の考えをお聞かせください。

○知事 ま先ほど公共事業評価監視委員会の意見書をいただいたところでありますけれども、「反対地権者の疑問点について説明を継続し、円満な解決が図られるよう最大限努力することを求めたい」というご意見をいただきました。
 疑問点についての説明は、これまでも繰り返し行ってきたところでありますので、これからも疑問点等についてはしっかり対応をさせていただきたいと考えております。
 そういった中で、地権者の皆様方のご理解が得られるよう、引き続き努力していかなければならないと考えているところであります。

○広報課長 各社のほうからご質問をお願いします。

○記者(長崎新聞社) 先ほどの石木ダムに関連しまして、地権者の皆様が、国を相手取って事業認定取り消しの訴訟を提起する方針を示しています。また、県と佐世保市を相手取った工事禁止を求める仮処分、これもまた申請したいとしています。それぞれに対して知事としてのお考え、どのように対応されるのかを伺いたいと思います。

○知事 事業認定手続の取り消しについては、国のほうで認定をしていただきましたので、直接の当事者ではない立場でありますけれども、さまざまな利害が出てくるものと考えております。
 県の基本的な考え方については、これまでも繰り返し申し上げてまいりましたように、川棚川の治水対策、あるいは佐世保市の水の確保のためには必要不可欠な事業であると考えているところであり、ぜひ早期に事業を進めていくことができるよう、努力していかなければいけないと考えているところであり、しかるべき立場で県も考え方をまとめてまいりたいと考えております。
 まだまだこれからの動きでありますので、今の段階で具体的なことを申し上げる状況ではないと思っておりますけれども、仮処分の申請等がなされるということになりますと、そういった点についても対応をしていかなければいけないのではないかと考えております。

○記者(長崎新聞社) 取消訴訟は、確かに国が相手ですけれども、県が補助参加をするということはあり得るのでしょうか。

○知事 選択肢としてあり得るかもしれません。まだ具体的には検討しておりません。

○記者(長崎新聞社) それは、県として治水面、利水面などを法廷の場で証言をするということが考えられるでしょうか。

○知事 事業としての必要性そのもの等を含めて、地域の状況等について説明をする機会もあり得るのではなかろうかと思っております。

○記者(長崎新聞社) もし県、佐世保市を相手取った工事禁止の仮処分が提起されると、今、実施している取付道路の工事も、また大きな影響を受けるかと思うのですが、それについては。

○知事 ダムの建設自体は、全国的に、いわゆるゲリラ豪雨が頻発をして、さまざまな自然災害に見舞われているような状況があり、私どもはこのダムの建設に当たって100年に一度の雨にも耐え得るような治水対策をということで事業を進めてきたところでありますけれども、本日の公共事業評価監視委員会の皆様方のご意見の中にも、やはりそういった点から、事業自体は必要ではないかというようなご意見もあったやに聞いているところでありまして、私どももこれまでそういった点から一刻も早く、この事業は完成を目指していかなければいけないと思っているところでありますので、そういった観点から対応を進めるということになるのではなかろうかと考えております。

 

          

6.諫早湾干拓事業について(2)

○記者(西日本新聞社)  諫早湾干拓についても、石木ダムについても、話し合いについては、結構条件闘争をしているような感も否めないんですけれども、いずれの問題に対しても、県が解決しようとする姿勢について、やはり消極的なものを感じるんですが、早く解決したいという思いがあるのかどうかというのを聞きたいと思います。

○知事 諫早湾干拓事業で話し合いで解決できるとお考えですか。全く利害が、あるいは考え方、方向性が違う関係者の方々が、開門するか、しないかという選択肢しかないんですよ。しかも双方の皆様方が、「開門はあり得ない」、「開門すべきだ」、そういう選択肢しかお考えになっていない現状があるわけでありますので、それは中庸の解決策が想定されるということであれば別だろうと思いますけれども、なかなか難しいのではないかと思っております。
 それよりも、やはり現状として、有明海の漁場環境の再生に向けて、具体的な成果を出していくということが一番求められていることではなかろうかと考えております。

 

          

7.石木ダム事業について(2)

○記者(西日本新聞社) 石木ダムについても。

○知事 石木ダムについては、この間、40年間にわたって、さまざまな説明、お願いをさせていただいてまいりましたけれども、いまだご理解がいただけてないという状況であります。
 この諫早湾干拓事業についても、石木ダムについても、私ども行政の立場からは、地域住民の皆様方の安全・安心をどうやって守っていくのか、そのことが最も重要な課題であると、こう考えておりまして、そういった観点から開門がなされると、さまざまな影響、被害が想定される、あるいはまた石木ダムは、治水上も、あるいは利水上も安心して生活をしていただくためには欠かせない事業であると考えておりますことから、これまでのような姿勢で臨んできたところであります。

 

          

8.諫早湾干拓事業について(3)

○記者(西日本新聞社) 諫早湾干拓の方については、話し合いでの解決は難しいということで、司法判断という手段での解決を今求めているということでよろしいですか。

○知事 恐らく司法による判断が1つ示されたわけでありまして、私は、この間、憲法違反だという批判もいただいてきたわけでありまして、やはり国の方でもお考えをお示しになっておりますけれども、最高裁の判断も得ていく必要があるのではなかろうかと考えているところであります。

 

          

9.世界記憶遺産について

○記者(共同通信社) 南京大虐殺の世界記憶遺産登録をめぐって、与党内で一部、ユネスコへの拠出金の減額の議論が出ているように聞いています。
 中国に関連性のある長崎県として、こういった動きは注視されていると思うんですけれども、どのような感想を抱かれているか、お聞かせください。

○知事 それはやはり日本国政府として対応、検討されるべき話であって、一地方の立場から申し上げることは控えたいと思っております。

○記者(共同通信社)  場合によっては教会群の登録にも影響があったりすると地元としては悲しいかもしれないんですけれども、とりあえずのところ、注視するという感じでしょうか。

○知事 そうですね。教会群にどういった影響が出てくるのか、まだ考えておりませんけれども。

 

          

10.フリーゲージトレインについて

○記者(NBC) 新幹線の問題です。フリーゲージの開発が今事実上ストップしていまして、台車の不具合で1年近くにわたって試験が中断しておりますけれども、素人目から見ても、1年間も中断をするというのはただならないことだと。要するに、深刻な事態が発生しているのではないかというふうに言わざるを得ないと思うんですけれども、まず、この事態を知事はどういうふうに受け止めていらっしゃるのか。

○知事 現実の問題として、昨年の11月から3モードの耐久走行試験が止まった状態が続いているわけでありまして、この間、私どもも国の方に現状のご説明、基本的な考え方等について、たびたびお尋ねをしてまいりました。フリーゲージトレインは、これから新たな車両を開発し、走行試験に取り組んでおられる矢先でありましたけれども、一部、微細な欠損あるいは亀裂が見れられるということで、その原因調査を今進めておられるものと考えております。
 まだまだ具体的な結果についてはお示しいただけるような状況ではありませんけれども、先の合意内容で示されたように、この西九州ルートについても可能な限り前倒しをしていくという基本的な考え方に変わりはない。国会においても、そうした趣旨のご答弁がなされているところでありますので、これからも引き続き国に早期公表、対応策等、どうお考えなのか、お尋ねしていきたいと思っております。

○記者(NBC) およそ1年にもわたって、要するに中断しているというのは、どう考えても普通ではないですよね。その点はどうお感じになられますか。

○知事 そこはまだ中身をお尋ねしても、お示しいただけない状況であります。恐らくは、どういったところに原因があるのか、課題がどうなのか、どう克服していくのか、そういった面での検討がなされているのではなかろうかと考えておりますけれども、一切お示しいただいていない状況であります。

○記者(NBC) 要するに、こちらからも何らかアクションを起こしていかないと、宙ぶらりんの状態でずっといくわけでしょう。原因がわからない、もう既に1年近くたとうとしている、これからのめどがまだ立っていないという中で。

○知事 それは国が公式な場で、「開発スケジュールに影響がない」とおっしゃっておられるわけでありますので。

○記者(NBC) 仮の問題は答えにくいと思いますが、これ以上、さらに原因究明が長引いて、1年半と延びていくと、ある意味、きついスケジュールの中で2022年度の開業を目指すということに今までもなっていましたし、これからもそうでしょうけれども、調査究明が長引けば長引くほど、スケジュール感としてもだんだんタイトになってくると思うんですけれども、その辺の影響というのは、どのように思われているでしょうか。

○知事 専門家の方々が、そういうお立場で検討をされ、公式な国会の場でも答弁がなされているわけでありますので、それ以外の選択肢等について、私どもは現段階でいろいろと申し上げるような状況にはないものと考えております。引き続き、しっかりと国の考え方についてはお尋ねをしていかなければいけないと思っております。

○記者(NBC) 長崎ルートにとってフリーゲージというのはなくてはならないものですよね。軌間が違うところを走っていくわけですから。そうなると、多分、地元としても不安な部分が多分あると思うんですね、フリーゲージがどうなっていくのか。
 その一方で、国土交通省にしても、鉄道・運輸機構にしても、いまひとつ地元に対する説明が少ないんじゃないかというように思っているんですけれども、その辺はどうでしょうか。

○知事 したがって、これまでも何度も何度も政府関係機関に対して現状のお尋ねをし、基本的な考え方について確認をさせていただいているところであります。

 

                 

11.石木ダム事業について(3)

○記者(西日本新聞社) 石木ダムの件ですけど、現時点で地権者が直接の話し合いを求めていることに関して、今の時点で応じる考えがあるのかないのか、教えてください。

○知事 ご疑問点等についての説明の場は、これまでも持ってまいりましたし、これからも設けていきたいと思います。

○記者(西日本新聞社) 直接ですか。

○知事 直接の話し合いの場については、前回、私も直接お会いさせていただいたところでありましたけれども、なかなかこちらの説明も聞いていただけない状況にございました。
 実は、先般の10月5日のことだったと思いますけれども、知事が説明を直接するかどうかというお尋ねの機会があったと理解しているんですが、既にその際、「知事はなぜ来ない」という話になりましたし、また、お求めになっておられる内容が、ゼロベースで検討、説明をするようにというお話でありまして、ゼロベースというと、既にこれまでさまざまな手続を進めてきた経過があるわけであります。そういった前提でお話し合いをさせていただくということは難しいと考えております。

○記者(西日本新聞社) なぜ難しいんですか。

○知事 事業認定申請手続も終えて、裁決申請手続を今進めている段階であり、もう一度白紙の段階に戻って話し合えとおっしゃるのは難しいと考えております。

○記者(西日本新聞社) それを直接、地権者の方に説明する機会は設けないんでしょうか。

○知事 それは前回もそういった難しいというお話をさせていただきましたけれども、そういった説明も十分させていただくことができなかった状況でございました。

○記者(西日本新聞社) 前回は、その説明も十分できていないという認識なんでしょうか。

○知事 尋ねの内容等については、既に文書等でお答えしている分もあります。

○記者(西日本新聞社) 認識としては、直接伝えられたというふうに認識をされているんですか。

○知事 直接伝えるというのは、さまざまな手法があると思います。前回お会いした時も、私の日程の中で直接対応するというのは難しい場合もありますので、その際には、例えば文書で回答させていただく、あるいは私の考え方を部長に伝えて(地権者へ)お伝えするという方法もありますと、そういったことも申し上げてまいりました。

○記者(西日本新聞社) 前回、直接会われた時は十分にお話を聞いていただけなかったというふうに私は感じたんですけれども、そういう意味ではなかったんですか。

○知事 そういった要素もございます。

○記者(西日本新聞社) そういう意味で十分に地権者の方に知事から直接伝えられなかったという認識なんですか。

○知事 何をですか。

○記者(西日本新聞社) 今おっしゃった説明をです。

○知事 説明は、もうこの間、何回としてやってきているんですよ、40年間にわたって。歴代の知事も一生懸命対応してこられましたし、私も数回、直接、地権者の皆様方とお話の機会もいただきました。そういう経過があって今に至っているわけでありますので。
 したがって、疑問点等についても説明をさせていただいてまいりましたけれども、現実問題として、技術的、専門的な内容でありましたし、それ以外についてのご質疑等はなかったわけであります。したがって、土木部で対応をさせていただいたという経過があるわけであります。

 

    

12.諫早湾干拓事業について(4)

○記者(西日本新聞社) それともう1点なんですけれども、先ほど、諫早湾干拓の件で司法判断の方に示されるのを待ちたいということだったんですけれども、その司法判断を待つということ自体が行政側の消極的な姿勢とこちらは感じるんですけれども、もし消極的でないとおっしゃるのであれば、どういった点を行政としてやっているのかという点、教えていただけますか。

○知事 最初から申し上げているように、行政が開門する、開門しないという権限はないわけです。話し合いで解決するか、司法判断を待つか。話し合いで解決できる余地というのは、ここまで利害が対立しているわけでありますので、なかなかに難しいと判断をいたしているということです。

○記者(西日本新聞社) 全く理解、考え方が違うというふうに先ほどおっしゃったんですけれども、そもそも話し合いというのは、考え方、理解が違う方と話すのが話し合いだと思うんですけれども、その点いかがですか。

○知事 話し合いの機会はこれまでもいっぱいあったと思いますよ。福岡高裁判決が出た時に、まだまだ環境アセスが出てないんだから慎重に判断してもらいたいと、あるいは上訴してもらいたいといった内容については、十分、何回も何回も要請活動をやってきた経過があるわけですよ。それを一切、地元に対して報告も相談もない中で決めてしまわれたわけでありますから、それで再度話し合うべきだというご意見については、いささか忸怩たる思いがあります。

 

    

13.長崎の教会群とキリスト教関連遺産について(2)

○記者(長崎新聞社) 教会群のイコモス調査なんですけれども、調査員の方が管理保全について地域がどのように関与していくのかということを尋ねられたということなんですけれども、このあたりは登録のポイントになるかもしれないなと感じたんですけれども、県としてどういうふうに取り組んでいくお考えでしょうか。

○知事 保存管理については、申請する段階から、やはり大きな課題であると考えてきたところでありまして、やっぱり世界の宝物でありますので、健全な形で次の世代に引き継いでいけるように、引き続き努力していかなければいけないものと思っております。それにはまた様々な関係者の皆様方のご協力もいただいていかなければいけないと思っているところです。

○記者(長崎新聞社) やっぱり高齢化、離島とかはかなり過疎地域にあるということで、非常に高齢化が進んでいるし、僕も話を聞いていて、やっぱり後継者がいなくて不安だという話をとてもよく聞くんですけれども、その辺をちゃんと対策を打っていかないといけないんじゃないかと思うんですが。

○知事 そうですね。やはり時代の推移によって様々な課題が顕在化してくるものと思っておりますので、そうした一つ一つの課題に対して、やっぱり地域の皆様方、あるいは行政が力を合わせてしっかりと保存・継承できるように環境を整えていかなければいけないと思っております。

 

    

14.石木ダム事業について(4)

○広報課長 最後の質問にさせていただきたいと思います。

○記者(読売新聞社) 時間がないので2点まとめてお尋ねなんですけれども、先ほど質問が出ていた石木ダムの件ですが、地権者の方々との溝というのは、今後、どういうふうに埋められていくおつもりなのかということを、具体的に何かあったら教えていただきたいということが1点。もう1点は、県庁舎跡地問題の検討の進捗について教えてください。
 この2点についてお尋ねします。

○知事 円満な形で地権者の皆様方の理解を得て進めていくというのが一番望ましい形であるというのは当然なことであり、私も強くそういう思いを持っておりますけれども、これからも地権者の皆様方と、直接、用地問題等を含めて静穏な状況で話し合いをさせていただく機会が得られるということであれば、これからもお願いしていこうと思っているところであります。

 

    

15.県庁舎跡地活用について

○知事 それから、県庁舎跡地の活用については、3つの基本的な方向性に基づいて検討を進めておりますけれども、まだまだ3つの点について進捗状況に濃淡があるというような状況であろうかと思っております。
 中でも、広場機能については、大体こんなものではなかろうかということができておりますけれども、いわゆるホール機能、こういった分野について具体的に質の問題でありますとか、規模の問題等含めて、どういったものを整備していくのか、これは将来の運営に当たっての採算性等も考慮しながら検討を進めていく必要があるものと考えておりまして、いま少し時間がかかる状況ではなかろうかと思います。

 

    

16.石木ダム事業について(5)

○記者(長崎新聞社) もう1点確認させていただきたいんですが、先ほどの石木ダムの取消訴訟補助参加の件なんですけれども、通常、補助参加をする場合は、補助参加することで国が勝訴すると県に利益がある時にされると思うのですが、国が勝訴すると、どのような利益があるとお考えでしょうか。

○知事 訴訟の場で、この事業についての公益性、合理性等が認められるということではなかろうかと思っております。

○記者(長崎新聞社) つまり地権者側は、この取消訴訟の場で事業の公益性、必要性について争おうとしている。それが訴訟の場で(従来の県の)主張が認められるという理解でよろしいんでしょうか。

○知事 そういった面があるのではないかと思っております。

○広報課長 以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

○知事 どうもありがとうございました。

 

     
      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
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