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平成27年7月8日 定例記者会見

      

 ●会見内容●

                              
                   

         1.明治日本の産業革命遺産について(1)
         2.香港からのチャーター便運航について
         3.石木ダム事業について(1)
         4.明治日本の産業革命遺産について(2)
         5.明治日本の産業革命遺産について(3)
         6.世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」について
         7.石木ダム事業について(2)
         8.石木ダム事業について(3)
         9.石木ダム事業について(4)
         10.石木ダム事業について(5)
         11.明治日本の産業革命遺産について(4)
         12.被爆地域拡大要望及び県庁舎跡地活用について
         13.石木ダム事業について(6)
         

     
           

1.明治日本の産業革命遺産について(1)

○広報課長 ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いします。

○知事 おはようございます。
 まず、今日は冒頭に3件ほど私の方からご報告をさせていただきます。
 ご承知のとおり、世界遺産委員会がドイツのボンで開催されましたことから、私も去る7月1日からドイツを訪問いたしてまいりました。今般、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産登録が決定されましたことを本当に嬉しく思っているところであります。特に日本の近代化において長崎県が果たしてきた役割を世界に認めていただいたということは、大変誇りになるものであると考えております。
 この間、世界遺産登録実現のために大変なご尽力をいただいてまいりました関係の皆様方に改めて心から敬意を表しますとともに、終始こうした動きを支え、応援していただきました幅広い県民、市民の皆様方に、心からお礼を申し上げる次第でございます。今後は、この世界遺産登録を地域活性化にしっかりと結びつけてまいりたいと考えております。

 

     
         

2.香港からのチャーター便運航について

○知事 それから、2点目でございますけれども、チャーター便の運航について、ご報告をさせていただきます。
今月の7月14日火曜日から、香港ドラゴン航空による連続チャーター便が就航するということになりました。12往復、24便の就航が予定されております。
 このチャーター便の誘致につきましては、直接的な観光客の誘致拡大につながってまいりますことから、アジア国際戦略においても積極的な取組を進めていくことといたしておりました。中でも香港は定期的に観光客が本県を訪れている重要な市場となっていることから、毎年連続チャーター便誘致に力を注いできたところであります。
 今回のチャーター便の誘致決定は、香港のEGL社の単独チャーター便として企画されたものでありまして、今回のチャーターを成功させ、さらなる追加実施に向けて活動を継続してまいりたいと考えております。

 

     
                

3.石木ダム事業について(1)

○知事 3点目は、石木ダムの件でございます。
 昨年11月に裁決申請に向けた手続を開始しておりましたダム本体工事に必要な用地につきまして、本日、県収用委員会へ収用裁決の申請書、並びに明渡裁決の申立書を提出させていただきました。今回、裁決申請いたしました土地は約3万平方メートル、家屋4件と小屋1件を含んでおります。
 また、手続を保留しておりました残りの用地、これは川棚川の(支流である石木川の)中流部、上流部になりますけれども、この用地につきましても本日、手続開始の申立書を提出させていただいたところであります。これをもって手続を保留しておりました用地の全てについて保留が解除され、手続を開始するということになってまいります。
 今回、手続を開始する用地につきましても、今後、裁決申請に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。なお、この裁決申請書の詳細については、後ほど担当課より説明をさせていただきます。
 石木ダム事業については、平成25年9月の事業認定告示後も地権者の皆様と任意での交渉を進めるために、事業へのご理解・ご協力をいただけるようお願いをしてまいりましたけれども、なかなかご理解をいただくまでには至っておりません。本来であれば地権者の皆様のご理解を得て、円満な形で土地をお譲りいただくということが理想でありましたけれども、現実にはなかなか難しい状況にあります。
 そうした中、石木ダムというのは何としても早く完成させていただく必要があるダムであると考えておりまして、地域の治水・利水はもとより、県北地域の振興のためにも引き続き積極的に取り組んでいかなければならないと考えているところであります。
 以上、3点、まず私の方からご報告をさせていただきます。

 あとは、どうぞよろしくお願いいたします。
      

     
          

4.明治日本の産業革命遺産について(2)

○記者(日本経済新聞社) 世界遺産は、最後、結構もめたみたいですけれども、知事は向こうで日本政府の作戦会議みたいなものには加わられたんですか。

○知事 ほとんど作戦会議は国の方が主催されていまして、情報もなかなか手に入りにくい状況が続いておりました。
 こちらを出発する際には、外相会談で概ね合意に達しているものと考えておりましたが、現地にまいりましてなかなかそういう状況ではないというような雰囲気がございまして、したがって私ども構成資産の所在県としては、しっかりと各委員国に対して地域のそういった状況を説明し、理解を得る必要があるものと考え、そういった役割分担のもと、各委員国大使・要人の皆様方と話をさせていただいたところであります。
 そのあと、ご承知のように登録実現できたということは、一安心をしているところであります。

○記者(日本経済新聞社) 今回、三菱重工が「強制労働だ」、「働かされている」と、あの表現のことで決まった直後から非常に気にしていて、あの会社は6月下旬に強制労働の2審で韓国に負けているんですけれども、三菱重工の資産を多く抱える自治体の首長として、途中で「あんまり譲歩してくれるな」みたいな話を政府に上げるみたいな局面はあったんですか、今回。

○知事 それは政府の基本的な考え方として、現実に訴訟なども継続している中で、いわゆる強制労働という言葉を使うこと自体に関してやりとりがあったものと考えております。
 私も新聞報道の範囲ではありますけれども、そういった訴訟等に影響を及ぼすような内容ではないんだということをおっしゃっておられますので、私どももそう理解すべきではなかろうかと思っております。

○記者(日本経済新聞社) 今、観光業者さんに伺うと、結構軍艦島にお客さんが集中しているんですけれども、クルーズ船のキャパが結構もうボトムネックになりそうで、長崎に来ても軍艦島が見れないとか、軍艦島が見れないなら長崎に行かないみたいな、そういう事態になるとまずいと皆さんおっしゃっているんですけれども、その辺は県で何らかのインフラ整備みたいなことは可能なんですか。

○知事 直ちに受入体制を拡充していくというのはなかなか難しいのではないかと思います。接岸施設も限られているわけでありまして、そういった中でやはり県外から特に構成資産をご覧いただくためにお越しになられる方々は多数いらっしゃると思うんですけれども、そこはやっぱり地域の実情をしっかりとご説明をして、前もってご予約をいただくとか、そういう形でご来県いただけるような仕組みをつくっていく必要があるのではなかろうかと思っております。

 

     
          

5.明治日本の産業革命遺産について(3)

○記者(NHK) 今の世界遺産に関するところなんですけれど、実際に各委員国に対して知事がどういった話をしたのか。どういったふうに長崎の構成資産のPRをしたのかというのをもう少し聞かせていただけますか。

○知事 各委員国の皆様方は、もう既に構成資産の内容については十分ご理解をいただけているような状況であったと認識をしております。
 ただ、やはり長崎の資産、ご覧いただいた皆様方もいらっしゃったわけですけれども、やはり韓国との協議、調整がどういう形で進んでいるのか、そういった面に関して、いろいろと委員国としてもお悩みを抱えておられたような雰囲気もございました。

 私どもとしては、まさに世界の宝物にふさわしい資産でありますので、ぜひ登録実現のために協力をお願いしたいというお話を申し上げましたが、やはり多くの方々は登録実現がかなうように願っていると、「グッドラック」というような言葉もございましたけれども、そういうお話が大半でありました。
 

     
          

6.世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」について

○記者(NIB) 来年は、教会群の審査が控えていますけれども、それに向けての意気込みというのをお聞かせください。

○知事 そうですね、教会群ももう長年にわたって準備作業を進めてまいりましたし、いよいよ今年の秋にはイコモスの現地調査も受け入れていくということになります。

 この教会群に関しては、各海外の国々の皆様方にもご協力のお願いを機会あるごとにやってきたところでありまして、何としてもスムーズに登録実現がかなうように、ますます準備に万全を期していかなければいけないと思っております。
 

     
          

7.石木ダム事業について(2)

○記者(長崎新聞社) 石木ダムについてなんですけれども、今回、反対地権者13世帯のうち、4世帯が住む家屋4件を含む土地約3万平方メートルと、残り9世帯が住まれている約9万平方メートル、この裁決申請と保留解除の手続開始を同時に進められた理由はどういうところにあるのでしょうか。

○知事 こういった一連の手続については、準備が整い次第、着手していきたいというお話はこれまでもさせていただいてまいりましたけれども、たまたまその準備状況が同じような時期になったということであります。

○記者(長崎新聞社) 今回は家屋を含むということで、さらに反発が予想されますけれども、それについて知事のお考えは。

○知事 そうですね、確かにお住いの家屋について裁決の申請をさせていただくということになってまいりましたけれども、何としてもお話しの機会をいただき、生活再建等について話し合いができるような状況になればと願っているところであります。

○記者(長崎新聞社) 知事としては、この家屋を含む土地ですね、これからも話し合いはされるおつもりはあるのですか。

○知事 もちろん、これまでもそういう姿勢でまいりましたし、具体的な形で地権者の皆様方のご理解をいただくということが一番円満な解決につながっていくものと考えているところであり、そうした考え方にはこれまでと変わるところはありません。

○記者(長崎新聞社) 保留解除の手続をした土地も1年以内に裁決申請をしなければ事業認定が失効することになりますけれども、こちらも先ほどおっしゃったように裁決申請をするつもりだと、いつごろ裁決申請をしたいというおつもりですか。

○知事 それはまだ手続の進捗状況によるものと思っております。

○記者(長崎新聞社) 少なくともこれから1年以内というお考えはあるわけですね。

○知事 そうですね。

 

     
          

8.石木ダム事業について(3)

○記者(西日本新聞社) 今回の裁決申請では家屋が含まれるということで、行政代執行が今度は手続として必要になってくると思いますが、行政代執行についての現時点での考えをお聞かせください。

○知事 まずは裁決申請をさせていただいたところでありまして、どういった形で裁決をいただくのか、その動向を見極めていくのが一番大切なことであろうと思います。
 その上で、その後の手続については、また十分慎重に検討をし、対処方策を講じていく必要があるものと思っております。

○記者(西日本新聞社) 地権者側は、反対の署名を直接知事に受け取ってほしいと求めていますけれども、それを今お断りされている状況ですが、その理由についてお聞かせください。

○知事 反対署名は、これまでも何回も頂戴しているところでありまして、いずれも関係部のほうで対応させていただいてまいりました。ご要請の内容が白紙撤回というような内容でありまして、もう既に裁決もなされた部分もありまして、対応できない部分もあるものと思っております。これまでと同様、そういった振り出しに戻るようなお話し合いに応ずるのは、現実的にはできないと考えております。

 

     
          

9.石木ダム事業について(4)

○記者(NBC) 最終的には行政代執行というところまでいかないと、今の現状では地権者の方も反発されていて、土地を譲る気はないというふうにずうっと言い続けられていますので、最終的にずっと平行線のままいくと、行政代執行という形にならざるを得ないというふうにもなると思うんですけれども、この見通しをもう一度お願いします。

○知事 見通しは、まだまだこれからの、家屋を含む裁決申請をさせていただいたばかりの段階でありますので、今後の経過を見極めていく必要があるものと思っております。
 最終的にどういう形で解決を見るかということについては、あらゆる選択肢を現段階で狭めていくわけにはいかないと思っております。その時、その時の状況に応じて適正かつ慎重な判断をしていかなければならないと思っております。

○記者(NBC) つまり、行政代執行というのを解決の手段の一つとしてはお持ちになっているということは間違いないんですね。

○知事 現段階でそういった手法を排除するというわけにはいかないと思っております。

 

     
          

10.石木ダム事業について(5)

○記者(NHK) 改めて、その地権者の方の理解を得ることができず、今回のこの裁決申請という結果になったことについて、改めて知事のほうからコメントいただけますか。

○知事 この件については、これまでも申し上げてまいりましたとおり、歴代の知事さん並びに関係者の皆様方がこの事業に推進のために大変な努力をされてきたところでありますけれども、残念ながら地権者の皆様方全てのご理解をいただくには至らなかったということについては、大変残念に思っているところであります。

 しかしながら、このダム自体は、川棚川の治水対策、あるいは佐世保市の慢性的な水不足を解消するためには必要不可欠な事業であると考えておりますので、これからもしっかりと取り組んでいかなければいけないと思っております。
 

     
          

11.明治日本の産業革命遺産について(4)

○記者(長崎新聞社) 世界遺産の関係ですけれども、内閣官房の方が世界遺産全体を説明するインフォメーションセンター、世界遺産センターだと思うんですが、これを設立するということを表明しましたけれども、長崎県としては、長崎県の方に誘致をするという考え方はありますでしょうか。

○知事 まず、世界遺産センターをどういう形で整備しようとされているのか、具体的な話は、まだ私どももその考え方をお伺いしておりません。どこに、どういった形で世界遺産センターを整備されるのか、あるいはまた、インフォメーションセンターのようなものをそれぞれ構成資産所在自治体に設置する形になるのかどうか。そういった点も含めて国、あるいは関係県市とも十分連携を図りながら検討を進めていく必要があるものと思っております。

 

     
          

12.被爆地域拡大要望及び県庁舎跡地活用について

○記者(長崎新聞社) ドイツには田上長崎市長も一緒に行かれたと思いますが、何か、ドイツの方に行かれて、田上市長と被爆地域拡大ですとか県庁舎跡地の件についてお話をされたことはないでしょうか。

○知事 田上市長とも一緒の時間がありましたので、そういったことを話す機会もございました。

○記者(長崎新聞社) 何かしら進展があったんでしょうか。

○知事 進展というよりも、やっぱり現状の認識について、お互いの考え方、思っていることの意見交換はしたところであります。

○記者(長崎新聞社) 被爆地域拡大の件は前回も聞きましたけれども、市の方は国への要望を再開するということでしたが、それについては知事はどういうお答えをされたんでしょうか。

○知事 まだ私も帰ってきたばかりで、これまでの経過報告も十分聞いてないんですが、まずは、これ、長年にわたるさまざまな曲折のもと、今に至っている話でありますので、前回もお話をしたかと思いますけれども、その点については十分議会を含めた関係者の方々のご意見もお伺いしながら検討していく必要があるものと思っているところでありますので、これからもそういった状況を見極めながら適切に対応していく必要があるものと思っております。

○記者(長崎新聞社) 田上市長の方には、再開に向けて県は一緒にやっていけないですとか、一緒にやりましょうというご返事はされてないということでしょうか。

○知事 議会中でありましたし、議会の審議の経過等も把握しておりませんでしたので、そういったところまで話はできませんでした。

○記者(長崎新聞社) 県庁舎跡地の件については、何か合意されたこととかございますか。

○知事 現状等について意見交換をしたところはありますけれども、特に何かを決めたというようなことはございませんでした。

 

     
          

13.石木ダム事業について(6)

○記者(長崎新聞社) 改めて石木ダムについてですけれども、石木ダムの工程表では平成28年度完成となっていますが、今回、保留解除を受けたことで工程表についての考え方はどのように考えているのでしょうか。

○知事 石木ダムは平成28年度に完成をさせるという計画になっておりましたけれども、これが現実的な日程に合わないというような状況になっているというのは、これまでもご指摘いただいていた点でございましたけれども、いよいよ具体的に付替道路等の工事にも着手をしているところであり、また、迂回道路の裁決もいただいたということもあり、事業完成に向けて一定、考え方を整理して見通しをつけていかなければいけないと、こう考えているところでありまして、ぜひこれから具体的な建設工程の見直しに着手していかなければいけないと思っております。

○記者(長崎新聞社) それは本年度内にということでしょうか。来年度予算にもかかわることになるかと思いますが。

○知事 恐らく今年度内ぐらいに一つの計画を見直す必要があるものと思っております。

○記者(長崎新聞社) また、今回5,500平方メートル裁決されたところについても、かなり事務的に時間がかかっていますけれども、3万平方メートルと9万平方メートル、特に9万平方メートルについては1年以内に事務処理が可能だと判断されていらっしゃるんでしょうか。

○知事 それはこれからの手続がどういうスケジュールで進んでいくかということによるものと思っております。

○記者(長崎新聞社) 例えば、今の県の職員の人員で足りるとお考えなんでしょうか。

○知事 裁決申請に至るまでの手続ですか。

○記者(長崎新聞社) はい。

○知事 それは十分な体制を、不足するということであれば必要な体制を整備していかなければいけないと思っておりますが、今のところ、体制的に難しいというような話は私のところには来ておりません。

○広報課長 ほかにございませんでしょうか。──ないようでございますので、以上をもちまして終了いたします。

○知事 ありがとうございました。

 

     
      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
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