近年、医師不足が全国的な課題となっていますが、現在の研修制度の開始により、研修医が自由に研修先を選択することが可能となったため、大都市部に研修医が集中したことが地方の医師が不足する一因になったといわれています。
本件においても医師の地域や診療科の偏在が課題となっており、その解決のため、平成22年度において新たに「新・鳴滝塾構想推進事業」により、研修医の確保や医師のキャリア形成支援及び女性医師、看護師等の離職防止・復職支援の強化に取り組むこととし、今年7月9日にその推進組織として、県内の基幹型臨床研修病院と県による「長崎県医師臨床研修協議会(新・鳴滝塾)」の設立を承認いただきました。
「新・鳴滝塾」では、研修医にとって魅力的な研修プログラムを検討するほか、県と病院が一体となった医師募集の合同説明会や県外での募集活動を実施するなど、臨床研修医や若手医師の確保などに取り組んでいきます。そして将来的には、長崎、県央、県北の三地区それぞれに、医師・看護師等医療従事者の教育・研修や、キャリア形成のための支援を行う地域医療研修センター(仮称)の設置を目指しています。
鎖国時代に唯一、海外に開かれた港であった長崎は、西洋医学発症の地といわれ、日本最古の医学部である長崎大学医学部には、150年にわたり数多くの医師を輩出してきた医学教育の伝統があります。
出島のオランダ商館医師として活躍したシーボルトが医師を育てるために設けた私塾「鳴滝塾」のように、この新・鳴滝塾が、全国から多くの若い優秀な医師の集まるにぎわいの場となり、将来の長崎の医療を支える礎となれば幸いです。
長崎県内の17の臨床研修病院と県が連携し、医師等医療従事者の確保及び偏在の是正を図るための各種事業の実施や検討を行う協議会です。(平成22年7月設立)
長崎大学病院、長崎市立市民病院、日赤長崎原爆病院、済生会長崎病院、健友会上戸町病院、長崎北徳洲会病院、長崎医療センター、市立大村市民病院、健康保険諫早総合病院、長崎県島原病院、佐世保市立総合病院、長崎労災病院、佐世保中央病院、佐世保共済病院、長崎県五島中央病院、長崎県上五島病院、長崎県対馬いづはら病院
地域医療を担う病院勤務医の不足を解消するため、長崎県医師臨床研修協議会を設置し、魅力ある研修プログラムやキャリアパス支援の検討のほか、研修医確保事業等を行い、将来的には臨床研修病院群による研修システムの構築を目指します。
病院見学や合同説明会の申込みなど、事業の詳しい内容は新・鳴滝塾事務局ホームページをご覧下さい。
復職希望の女性医師へ受入医療機関を紹介するなどのこれまでの取組みに加え、医療機関の勤務条件緩和や病院管理者の意識改革などの環境整備を行い、女性医師の復職支援、離職防止促進します。
新人看護職員が基本的な臨床実践能力を獲得できるよう、医療機関等へ研修費用を補助します。
現場経験豊富な専門職による職業紹介を実施し、未就業看護職員の就業を促進する。