閉会中の委員会活動

議会運営委員会

現地調査

委員会名 議会運営委員会
目的 災害時の議会活動等について、障害のある議員に対する対応について
日時 平成29年8月29日(火)~8月31日(木) (3日間)
調査先 広島県、大阪府、兵庫県
出席委員 委員長 溝口 芙美雄、副委員長 久野 哲、委員 八江 利春、委員 吉村 庄二、
委員 橋村 松太郎、委員 中島 廣義、委員 中村 和弥、委員 西川 克己、
委員 前田 哲也、委員 ごう まなみ、委員 麻生 隆、委員 大場 博文
概要

1.広島県議会(広島県広島市)

 広島県議会を訪問し、平成26年8月20日に発生した、広島市北部を中心とする豪雨災害発生時の議会運営等について、現地調査を行うとともに、広島市安佐南区八木地区の土砂災害現場の調査を行った。

(1)県議会の概要
  ①議員数(H29.5.12現在)
 ・定数 64名、現員数 64名(男性:61名 女性:3名)
②会派構成
 ・自由民主党広島県議会議員連盟 30名、広島県議会民主県政会 15名、
  公明党広島県議会議員団 6名、自由民主党広島県議会議員会 5名、
  自由民主党広島県議会広志会 5名、自由民主党広島県議会草莽の会 2名、
  日本共産党 1名
③常任委員会の状況
 ・委員会数 6委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
   総務(11)、生活福祉保健(11)、農林水産(10)、建設(11)、
   文教(10)、警察・商工労働(11)
④特別委員会の状況
 ・委員会数 6委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
   地方創生・行財政対策(12)、少子化・次世代育成対策(10)、
   平和推進・地域魅力向上対策(10)、広域・国際観光振興対策(10)、
   産業競争力強化対策(10)、社会基盤整備対策(10)
(2)被害の状況
 


広島市安佐南区 土砂災害現場

①人的被害 145名
 ・死者(災害関連死を含む) 77名、
  重傷者 46名、軽傷者 22名
②住家被害
 ・全壊 179棟、半壊 217棟、
  一部損壊 190棟
 ・床上浸水 1,086棟、
  床下浸水 3,097棟
(3)災害発生後の主な議会の動き
 
○ 8月20日: 交渉会派(自民会議、民主県政会、自民会、公明党)連名で、緊急要望書を知事に提出
○ 8月28日: 建設委員会 現地調査
○ 8月29日: 議長 現地調査
○ 9月 8日: 各派代表者会議
 被害状況等について説明
 知事への要望書提出を協議・決定
○ 9月17日: 各常任委員会開催 被害状況等の報告
○ 9月18日: 9月定例会開会日
○ 9月25日: 議会運営委員会 意見書案協議
○ 9月26日: 議会運営委員会理事会 意見書案協議
○ 9月29日: 議会運営委員会 意見書案協議・決定
○10月 3日: 9月定例会閉会日 意見書採択

2.兵庫県明石市議会(兵庫県明石市)

 兵庫県明石市議会を訪問し、障害のある議員に対する対応について、現地調査を行った。

(1)市議会の概要
  ①議員数(H29.6.9現在)
  ・定数 30名、現員数 29名(男性:24名 女性:5名)
②会派構成
  ・真誠会 10名、公明党 6名、未来市民 6名、民主連合 3名、
   日本共産党 2名、スマイル会 1名、青風会 1名
③常任委員会の状況
  ・委員会数 4委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
    総務常任(6)、文教厚生常任(8)、生活文化常任(7)、
    建設企業常任(7)
④特別委員会の状況
  ・委員会数 1委員会 ※委員会名等は以下のとおり、( )は委員数
    新庁舎整備検討(8)
(2)障害のある議員に対する市議会の対応
 


兵庫県明石市議会

 平成27年4月の市議会議員選挙で、生まれつき耳が聞こえない方が当選されたことに伴い、議員活動等に対する各種対応を行っている。
①議場における対応
 議場内に手話通訳者を配置し、発言内容がわかるようにしている。
 (3~4人の手話通訳者が15~20分交代で対応している。)
 また、傍聴者に対する対応として、車椅子対応のための昇降機を設置するとともに、傍聴席での要約筆記者の派遣を行っている。
②委員会室における対応
 委員会室に手話通訳者を配置し、発言内容がわかるようにしている。
  (3~4人の手話通訳者が15~20分交代で対応している。)
 また、傍聴者に対する対応として、傍聴席での要約筆記者の派遣を行っている。
③議員控室における対応
 会期中については、本会議及び委員会開催日程に応じて、手話通訳者を配置している。
 (時間及び人数については、会議時間に応じて対応している。)
 会期中以外については、報告・連絡事項の対応が必要な場合、その都度手話通訳者を配置している。
④一般質問の際の対応について
 通告書に基づく議員への聞き取りについては、手話通訳者に依頼している日と重なるため、そのまま対応している。
 聞き取り日以外の対応については、状況に応じて、別途対応している。
⑤議会広報における対応
 視覚障害者用として、市議会だよりの録音CDの作成をボランティア団体に依頼している。
⑥手話通訳者の配置について
 明石市においては、手話通訳者として職員を採用し、他部署に配置しているため、手話通訳の必要に応じて依頼している。
 28年度は、手話通訳者3人(正規職員1名、任期付専門職員2名)と手話通訳者協会からの派遣者で調整し、4名程度配置している。
 29年度は、手話通訳者7人(正規職員1名、任期付専門職員2名、短時間任期付職員4名)で調整し、4名程度配置している。

 以上のほか、大阪府議会(大阪府大阪市)において、「議会運営について」及び「政務活動費について」、調査を行った。