救急蘇生法

 心肺蘇生法とは呼吸機能、心臓機能が停止した傷病者にたいして、呼吸や循環を補助して傷病者を救命するために行う応急手当のことを言います。心肺蘇生は呼吸停止2分後に行うと約90%の確率で救命できますが、5分後は25%となります。心肺蘇生法は早くすればするほど救命率は高くなります。





心肺蘇生のA,B,C 
  A : airway     気道確保 
  B : breathing   人工呼吸 
  C : circulation  心臓マッサージ


〈心肺蘇生法の手順〉(成人:8歳以上)
傷病者をよく観察し、正しい判断をして手順にそって手当をしましょう。

@ 意識の有無を確認し、周囲の安全を確認する。

・「もしもし」「わかりますか?」「大丈夫ですか?」と声をかけながら肩を叩く。 

A 助けを呼ぶ、救急車を呼ぶ。 
・ 傷病者に呼びかけて反応が無いときは、「誰か来て」と大声で助けを呼ぶ。
・ 応援者に「あなた救急車をお願いします」と依頼し、
AED(自動体外式徐細動機)が設置されている施設の場合は「あなたAEDを持ってきて下さい」と頼む。




A E D とは
電気ショックが必要な心臓の状態を判断できる心臓電気ショックの器械で、心臓に電気ショックを与えて正常な状態に戻します。H16年7月から、一般市民でも使えるようになりました。操作について器械が音声で教えてくれるのでそれに従います。
AEDは、人が多く集まるような駅や空港などで設置が進んできています。
B 気道を確保する。
・ 仰向けに寝かせ、片方の手で額をおさえ、もう片方の手を顎先に当て、持ち上げる。首のケガが疑われるときは、両方の手で、下顎を前方に押し上げる。
・ 口内に異物はないか確認する。
・ 呼吸の有無を確認する。
 目で見て→胸部の上下動
 耳で聞いて→耳を口や鼻に近づけて呼吸音を聞く
 皮膚で感じて→頬を鼻や口に近づけて呼吸を感じる

C 呼吸をしていないときは、人工呼吸をする。
  ・傷病者の鼻をつまみ、自分の口で傷病者の口を覆い、ゆっくり(約2秒かけて)傷病者の胸が軽く膨らむ程度に2回吹き込む。
  ・呼吸、咳、体動の有無(循環のサイン)を観察する。10秒以内に反応が無いときは心停止と判断し心臓マッサージを行う。

D 心臓が停止しているときは心臓マッサージをする。


(心臓マッサージ15回と人工呼吸2回を繰り返す)

・傷病者を固い床の上(または背中に板をいれる)に仰向けに寝かせる。
・傷病者の片側、胸のあたりの横に膝をつく。
・ 胸骨の下方に片方の掌の付け根を置いて他方を重ね、肘をまっすぐ伸ばして脊柱に向かって垂直に体重をかける。
・ 胸骨が3.5〜5cm(成人)沈むように圧迫したのち、手を胸骨から離さずに速やかに力をゆるめる。
・救急車またはAEDが到着するまで、1分間に100回の早さで15回の心臓マッサージを行い、2回の人工呼吸を繰り返しながら続ける。(4回繰り返したら呼吸の有無や心臓の拍動の有無を確認する)
・循環のサインがあるが、呼吸が不十分の場合は、人工呼吸のみを4〜5秒に1回行いながら心臓の拍動や呼吸の有無を数分ごとに確認する。

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