長崎県は、古くからアジア、西欧との交流が盛んであり、他の地域には見られない歴史文化景観が県内随所で形作られてきました。また、2つの国立公園と2つの国定公園を有するなど、豊かな自然景観も魅力の一つとなっています。こうした個性豊かな景観は、県民のかけがえのない財産となっています。
本県では、離島、半島地域を多く抱える中、人口減少や少子高齢化が全国より早く進んでおり、大きな課題となっています。私たちが美しい景観を守り、育んでいくことは、交流人口や定住人口の増加に繋がるものと期待されます。この美しい景観を守り、次の世代へ伝えていくためには、子どもたちが身近なまちの景観に愛着と誇りを持ち、景観は「みんなでつくるもの」という当事者意識を持つことが大切です。
景観教育とは・・・
景観教育とは、自分の住んでいるまちの身近な「景観」を切り口として、まちの魅力や課題を発見する学習であり、主に学校教育の総合的な学習の時間におけるふるさと学習などで扱うことが想定されます。また、目標の設定次第では高校の総合的な探究の時間でも扱うことができる学習です。景観の見え方や感じ方は成長と共に変化するため、景観教育は、どの発達段階でも実りのある授業が可能であると考えています。
景観教育は、目新しい、特別な学習ではありません。既にふるさと学習などで身近な景観を切り口とした学習に取り組んでいる学校も多く見られます。景観教育は、総合的な学習の時間だけでなく、国語科や社会科などの教科においても、景観に着目することで実施可能な幅の広い学習です。
景観を切り口としたふるさと学習の手引き
令和2年1月に長崎県景観教育検討委員会を立ち上げ、令和4年3月までに4回検討委員会を実施し、「景観を切り口としたふるさと学習の手引き」 を作成いたしました。
景観を切り口としたふるさと学習の手引き[PDF]
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