長崎県

高次脳機能障害とは?

私たちの脳は、「記憶する」「計画を立てる」「感情をコントロールする」「集中する」などといった、人間らしく生きるための高度な機能を持っています。
脳卒中になったり、事故に遭ったりして、脳にダメージを受けると、この高度な機能が正常に働かなくなり、日常生活や社会生活に支障をきたす場合があります。これを高次脳機能障害といいます。

高次脳機能障害は外見では判断しにくいことが多く、本人も気づきにくいことがあります。そのため、周囲からは理解が得られずトラブルに発展するケースが少なくありません。

脳卒中になったり、事故などに遭った後、以前と違い以下のような症状などでお困りの方はお問い合わせください。

主な症状 

高次脳機能障害の主な症状

記憶力の障害<記憶障害>

新しい情報を取り入れ、覚え続けたり、思い出すことが難しくなる状態です。どちらかというと、昔のことは憶えており、新しく取り入れた情報を覚え続けることが難しくなります。

【例】

  • 約束を忘れてしまう。
  • 物の置き場所を忘れてしまう。何度も同じことを話したり、聞いたりする。
  • 何かしたことは憶えているが、いつ、どこでと聞かれると答えられない。

注意力の障害<注意障害>

多くの情報が同時に入ってきた場合、必要な情報に注意を向けることや振り向けた注意を一定時間持続すること、また複数の事に注意を配ることが難しくなる状態です。

【例】

  • あくびが多かったり、ボーっとしている。
  • 何をするにも疲れやすい。
  • 人の話を聞いていなかったり、周囲の人に気付かない。
  • 言動にまとまりがない。
  • 時間とともに、作業効率が極端に低下したり、ミスが目立つ。

 

段取り良く物事を行うことの障害<遂行機能障害>

作業や行動を効率的に実行するために計画を立て、進行状況によって計画を修正することが難しくなります。同じ事を繰り返したり、作業手順がわからなくなったり、見通しをもった作業や行動を実施することが難しくなる状態です。

【例】

  • 指示された作業・動作にとりかかるのに時間がかかる。
  • 作業・動作を適切なタイミングで終了できない。
  • 最初に思いついたことを、何も考えずに行動する。
  • お金を計画的につかえない。
  • 目的を持った行動をしていても、次に何をすればよいか判らなくなってしまう。
  • 簡単な手順の作業は可能だが、難しい手順の作業は実施できない。
  • 予定通りの日課・作業は問題なく可能だが、急な変更があると対応できない。

 

意欲や情動コントロールの障害(社会的行動障害)

意欲の減退や依存的行動、怒りなどの感情コントロールの困難さなど、受傷前または病前とくらべ性格が変わってしまった。もしくは、変わったような感じがするという状態です。

【例】

  • 意欲の低下や何事もやる気が出ない。
  • 気分が高揚し、静止が効かない。
  • ちょっとした言葉にイライラし、怒りっぽい。
  • その場に不適切な発言をする。
  • 間違い等指摘されたときに、言い訳や他人のせいにすることが多い。
  • 欲求を我慢することが難しい。

高次脳機能障害を引き起こす傷病・疾病とは

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳血管疾患

交通事故や転落事故にて頭を強くうったことによる外傷性脳損傷

循環器疾患等にて、脳に酸素が供給されなくなたことによる低酸素脳症など

高次脳機能障害とは何が問題

  • 身体の障害はどこが障害なのか、本人も周囲も分かります。しかし、高次脳機能障害は、見た目には障害がないようにみえるため、なかなか周囲の理解が得られません。また、以前からの知り合いには「人が変わった」「怠け者になった」「不真面目だ」などと受け取られれてしまいます。
  • 周りの人が障害の事を知らずに、本人に過度の期待を抱いたり、接し方を間違えたりして問題が大きくなることもあります。
  • 障害のあらわれ方は人それぞれで、障害の程度を把握するのに時間がかかったり、見逃されることがあります。

高次脳機能障害がある人って何人ぐらいいるの?

長崎県内での年間推定発症者数(18歳以上65歳未満) 

114人から125人(長崎県福祉保健部障害福祉課  報告)

全国での高次脳機能障害者推定総数   

年齢層 推定総数
全年齢 約30万人
18歳以上65歳未満 約7万人

(厚生労働省  報告)

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