HTLV-1

1  HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)について

HTLV-1はヒトに感染するウィルスの一種で、成人T細胞性白血病(ATL)、HTLV-1関連脊髄症(HAM)、HTLV-1 ぶどう膜炎(HU)などの病気の原因となる病原性のあるウィルスです。

感染経路は 以下の3つです。

  • 母子感染(主に母乳による)
  • 行為による感染 
  • 輸血による感染(1986年以降の輸血による感染は防止されています) 

近親者(特に親や配偶者)の感染が確認された場合で、ご自身の感染についても確認を希望する場合は検査を受けた方がよいかもしれません。

万が一なんらかの症状が出た場合、原因の特定が短時間で済み、素早く治療に取り掛かれる可能性があります。 

感染の不安や心配がある方は1人で悩まず相談をしてください。 保健所では、電話や面接による相談を月曜日から金曜日の9時から17時まで、検査を火曜日の9時30分から16時30分まで行っています。ともに匿名・無料で受けることができ、プライバシーは守られますので、ご安心ください。 

その他、HTLV-1に関する情報は以下のホームページをご覧ください。

2 HTLV-1抗体検査について(毎週水曜日 9時30分から16時30分まで) 

保健所では、HTLV-1に感染しているかどうかを調べるために、血液を採取して抗体検査を行います。

検査日前日の17時までに事前予約が必要です。他にエイズ、B型肝炎、C型肝炎、梅毒検査も一緒にできます。

抗体検査には何種類かの方法がありますが、最初の1種類の方法で陽性だった人に対しては、念のため違う種類の検査を行い最終的な判断をします。 

しかし、まれに陽性か陰性か判断できない場合があり、判定保留という結果となることがあります。また、この検査ではいつ感染したのかを知ることはできません。  

【HTLV-1抗体検査の流れ】 

  1. 保健所に検査予約の電話をします。あなたの名前や連絡先は聞きません。プライバシーは守られます。他の検査希望の方と重ならないよう時間調整をします。
  2. 検査を受けます(15分程度)。検査は血液を8ml程度採ります。
  3. 約2週間後、保健所に結果を聞きに行きます。プライバシーを守るため、検査結果は本人だけに口頭でお知らせします。指定日に本人が検査申込書の控えを持って保健所へ来てください。

   結果が、

  • 陰性であれば、HTLV-1ウイルスに感染している可能性は低いです。
  • 陽性であれば、HTLV-1ウイルスに感染している可能性は高く、医師から結果についての詳しい説明があります。また、今後の生活についてのアドバイス、医療機関への紹介を行います。

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