性感染症・肝炎についての相談、検査

エイズなど性感染症の相談及び検査を無料・匿名で行っています。性感染症は、感染を防ぐとともに、早期発見・治療が重要です。まずは保健所までお電話でご相談下さい。

性感染症の相談(とく名無料) 

 月曜日から金曜日(祝祭日を除く) 午前9時から午後5時30分

性感染症の検査(とく名無料)

  • 検査日:電話予約時に調整します
  • 方法:血液検査(8ml採血)
  • 項目:HIV抗体、クラミジア抗体、HBs抗原、HCV抗体、HTLV-1抗体、梅毒抗体
  • 結果:2週間後以降に再度来所いただいて、口頭でご説明します
  • 検査を受ける時期:ウイルスが体内に入ると、3週間から8週間で抗体ができます。この期間には個人差がありますので、感染の心配があった日から3か月以上経ってから、検査を受けることをおすすめします。

肝炎ウイルス検査について

 感染を確認し、医療機関を受診している方は全体の3分の1程度で、多くは自覚症状がなかなか出ないことから感染していることを知らずにいると指摘されています。このため、肝炎ウイルス検査を一度も受けたことがない方は少なくとも1回は受け、感染がないか確認しましょう。相談・検査についてはコチラ(県の医療政策課ホームページ(サイト内を移動します)を御確認ください。 

エイズ(後天性免疫不全症候群)とは?

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって身体の免疫力が低下し、感染症や悪性腫瘍を合併した状態をいいます。

  • 症状:感染しても最初は無症状のことが多く、治療せず数年を経てウイルスが増えると免疫力が低下し、さまざまな病気を発症するようになります。
  • 感染経路:性的接触及び血液で感染し、お風呂や会話、食事などの日常生活では感染しません。
  • 予防:コンドームを正しく使うこと。麻薬や覚せい剤を使用しないこと。
  • 治療:治療法が進み新しい薬が出ているので、HIVに感染していてもエイズを予防したり遅らせたりすることが可能です。また、エイズを発症しても治療で免疫力を再び強めることもでき、医療機関に通院し治療することが可能なので、早期に治療することが重要です。

詳しくは、公益財団法人エイズ予防財団のホームページ(外部のページへ移動します)及びHIV検査相談マップホームページ(外部のページへ移動します)ジをご覧ください。

 

性器クラミジア感染症とは?

 性的接触によるクラミジアトラコマティス(菌の一種)の感染でおこります。男性は、排尿時痛や尿道のかゆみが出ることがあります。女性は、症状が軽く無症状のことも多いです。無症状でも人に感染させる可能性はあり、治療をしないと悪化し不妊・流産の原因になります。

 HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)とは?

 成人T細胞性白血病(ATL)、HTLV-1関連脊髄症、HTLV-1ぶどう膜炎などの原因となるウイルスです。

  • 感染経路:主に母子感染、性的接触によって起こり、お風呂や会話、食事などの日常生活では感染しません。
  • 検査を受けた方がよい時:近親者(特に親や配偶者)の感染が確認された場合で、ご自身の感染についても確認を希望する方は検査された方がよいかもしれません。万が一なんらかの症状が出た場合、原因の特定が短時間ですみすばやく治療に取りかかれる可能性があります。

詳しくは、厚生労働省ホームページ(外部へ異動します)をご覧ください。

 B型肝炎、C型肝炎とは?

 肝炎ウイルスに感染して起こる肝臓の病気です。肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように自覚症状がないまま進行し、治療を行わないまま放置すると、より重篤な肝硬変、肝がんへと進行するおそれがあるため早期発見、早期治療が重要です。

  • 感染者の経過:慢性肝炎を発症する割合は、B型肝炎ウイルス感染者の1割、C型肝炎ウイルス感染者の7割、肝がんの原因の約60%をC型肝炎ウイルスが、約15%をB型肝炎ウイルスが占めるといわれています。
  • 症状:無症状のことが多く、「体がだるい」と気づく頃には、かなり重症の場合があります。
  • 感染経路:血液で感染し、お風呂や会話、食事などの日常生活では感染しません。B型肝炎の場合は、性的接触及び母子感染も考えられます。
  • 治療:B型肝炎及びC型肝炎の根治を目的として行うインターフェロン治療及び核酸アナログ製剤治療については、医療費助成があります。詳しくは、県の医療政策課ホームページ(サイト内を移動します)をご覧ください。
  • 特定の血液製剤によりC型肝炎ウイルスに感染した方に対する給付金の請求期限の延長について:特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第9因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法が一部改正され、給付金の請求期限が、2013年(平成35年)1月16日までに延長されました。

 肝炎対策について詳しくは、厚生労働省ホームページ(外部のページへ移動します)をご覧ください。

梅毒とは?

 トレポネーマ・パリダムという細菌を原因とする感染症で、性的接触によってヒトからヒトに感染する性感染症の一つです。 

  • 感染者の経過:感染成立からの期間によって第Ⅰ期から第Ⅳ期に分類され、第Ⅰ期から第Ⅱ期の間(感染後約2~4年)は粘膜や体液を介して他者へ感染させます。病気が進行すると、心臓や血管、脳が冒され、精神神経異常の出現や、死にいたることもあります。母体の感染により、出生児が先天梅毒になることもあります。
  • 症状:第Ⅰ期の病変は無症状のこともありますが、感染した部位に赤色の堅いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れます。第2期では、発熱、全身倦怠感など全身症状とともに、皮膚に様々なタイプの発疹が現れます。
  • 感染経路:性的接触を介する皮膚や粘膜の病変との直接接触で感染します。
  • 治療:抗菌薬(主としてペニシリン系)を使用した治療を行います。

 

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