マダニやツツガムシが媒介する感染症に注意しましょう

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マダニ類やツツガムシ類は、野外の藪や草むらに生息しているダニで、野生動物が出没する環境に多く生息しているほか、民家の裏山、裏庭、畑やあぜ道などにも生息しています。マダニ類は「日本紅斑熱」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を媒介し、ツツガムシ類は「つつが虫病」を媒介します。これらの感染症の報告数は、ダニの活動が活発になる4月から増加します。
マダニ類が媒介するSFTSは、発熱、消化器症状が主な症状で、重症化して死亡することもあります。県内では2024年第16週までに4件の報告があっています。近年、SFTSを発症したネコ及びイヌの症例が確認されており、これらの動物の血液や糞便からSFTSウイルスが検出されています。SFTS以外の感染症に対する予防の観点からも、動物を飼育している場合は過剰な触れ合いを控え、動物由来の感染に注意しましょう。
マダニ等が媒介する感染症の予防には、ダニに咬まれないことが重要です。野外で活動する際は、長袖、長ズボン、長靴を着用するなどして肌の露出を極力避けて感染防止に心がけましょう。もし、マダニ等に咬まれていたことに気づいた場合、無理に取り除こうとせず、皮膚科等の医療機関で適切に処置してもらいましょう。 また、咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。受診した医療機関では、咬まれた状況などをできるだけ詳細に説明しましょう。

 

(参考)長崎県地域保健推進課 ダニ媒介性感染症「ダニ媒介性感染症の予防」        

 

マダニおよびツツガムシ

長崎県におけるダニ媒介感染症の発生件数

長崎県におけるSFTS診断週別累積患者報告数

長崎県におけるダニ媒介感染症の月別患者報告数

 

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