この木は広く東南アジア一帯に自生するナンヨウスギ科のアガチス・アルバノの学名を有するもので、同地方では高さ45m、幹の直径4mの大木にも育つ。樹形は日本のナギのよう、葉もまたナギに似て少し大形である。雌雄同株。4月に咲く雄花はマツの雄花に似て大きく、球果は直径7㎝でボールのように丸い。この木は、幕末の頃オランダ人が東洋貿易の根拠地としたジャカルタ地方から持ち込んだ幼木が育ったものである。日蘭修交、日蘭文化の記念樹といえる。 大きな地図で見る