アキマドボタルは中国・朝鮮半島・済州島に分布し、日本では対馬にのみ生息する。雄は体長20mmぐらい。胸部背面は黄褐色で、窓のような大きなスカシをもち、翅(はね)は黒い。成虫は、9月下旬から10月に出現するので、この名がある。雌は体長26mmぐらいで、うすく赤味のある白色幼虫型。翅は痕跡的で飛べない。草むらなどをはいまわり、光を点滅するので、その所在を知りうる。幼虫は陸生で、ウスカワマイマイなどの陸生貝類を食べる。阿須川流域のほか、厳原町佐須(さす)川・美津島町洲藻(すも)川流域にも、少数生息している。日本では対馬にのみ生息するアキマドボタルの主たる生息地として重要である。
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