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ファイル 金蔵寺の梵鐘

応永19(1412)年の作で、撞座の位置が低いのが特徴的
金蔵寺の梵鐘
有形文化財(県指定)
よみがなこんぞうじのぼんしょう
指定年月日昭和52(1977)年1月11日
所在地壱岐市勝本町新城西触590
所有者金蔵寺
最寄り駅「鎌田」バス停下車 徒歩15分

 釣手頂上の宝珠部は欠失していて、双頭式の竜頭は笠形からの柱を噛み、ことに口唇を上下ともに長く笠形に垂れている。笠形部は中央を平らにし、周辺部に勾配をつけて鐘身肩へつらなる。鐘身の上帯には文様はなく、下帯は圏線をめぐらすだけで、笠形乳は乳の間4区に4段4列に配されている。撞座は竜頭の長軸方向に2個配置し、蓮肉部を八花形にして蓮実を中央に1個まわりに8個配し、そのまわりに蕊帯を幅広くとっていて、その外に間弁をそなえた八葉被弁蓮草文をかたどっている。撞座の位置はやや低めで鐘身の2割の高さのところにあり、駒の爪は太く厚い。池の間3区にある陰刻銘文には「一州神他化山・権現宮鐘也・夫以天下安寧」、「并・十方助成云云・大工丹国吉・干時應永壬辰十九」「當院住祐雅」とある。作者は「大工丹国吉」とあることから丹治比系の鋳師であり、応永19(1412)年の作であることが分かる。銘文中の「神他化山(かみだけさん)」とは金蔵寺正面の山で、それを山号にした神岳山本宮寺があったが、明治初めに廃絶。その後、末寺の若宮山金蔵寺が本宮寺跡に移り、神岳山金蔵寺と称して現在に至っている。現存総高80.8cm。

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