タヌキアヤメはタヌキアヤメ科の湿地植物で、夏に族生する剣状葉の間から長い花茎が伸び穂状花序が発達する。花は上下二唇からなる黄色の小さいものである。指定地は福江島のほぼ中央の寺脇にある大きなため池である。このほかには珍しいヒツジグサ・ジュンサイ・ヒメコウホネなどが浮き、回りにアンペライ・ミズオトギリ・ヒメミソハギ・シロバナサクラタデなどが茂ってるが、タヌキアヤメはこれらの湿地植物に混じって自生している。南方系のもので、鹿児島県の西海岸に知られ、福江島は分布の北限になる。現在は、環境の変化等でその個体数は少ない。
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