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ファイル 新上五島町崎浦の五島石集落景観

「鉱山・採石場・工場群などの採掘、製造に関する景観地」 「垣根・屋敷林などの居住に関する景観地」
新上五島町崎浦の五島石集落景観
文化的景観(国選定) 
よみがなしんかみごとうちょうさきうらのごとういししゅうらくけいかん
指定年月日平成24(2012)年9月19日
所在地新上五島町友住郷の全域及び同町赤尾郷、江ノ浜郷の一部
登録基準一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
最寄り駅佐世保駅から高速船で90分、フェリーで3時間
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 五島列島中通島の東部に位置する崎浦地域は、赤尾、江ノ浜、友住、頭ヶ島の4集落からなる。この地域は漁業を主とした地域で、近傍する有川湾では江戸時代には捕鯨が盛んに行われた。
 捕鯨業が衰退する幕末以降は、頭ヶ島を中心に海岸に露出する砂岩質の五島石を採石し、石材業が発展していった。五島石は崎浦全域に分布するが、採石場は船が寄せやすい海岸に限られ、石質が良く、平らな作業場が確保できる場所から採り出した。採石は昭和30年頃まで行われた。層状に剥げる特性を利用して主に板石に加工され、耐久性、不燃性の高い石材として、長崎や平戸などにも石畳用の敷石として出荷された。
 また、崎浦地域の集落では腰板石を用いた家屋が多く見られ、大きいもので1.8mの高さを持つ。集落の路地には敷石が並べられ住居の中庭や犬走り部分にまで続く。他にも、敷地を囲む防風壁、庭を囲む塀、側溝、臼、流し台、鳥居や灯籠、墓石など、集落の多くの箇所に五島石が使われており、大正8(1919)年建立された頭ヶ島天主堂は五島石を壁体に用いた顕著な建築である。
 このように「新上五島町崎浦の五島石集落景観」は、幕末から近代にかけて、五島地方のみならず、長崎・平戸など西北九州一帯に流通した五島石及びその石材製品の生産地としての特徴が集落景観に表れた文化的景観である。


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