船廻は奈留町の門戸である浦港の北約3㎞のところにある集落で、ここに八幡をまつる船廻八幡神社がある。この神社は海岸の平地にあって、さほど広くはないが、ホルトノキ・ナタオレノキ・イスノキ・バリバリノキ・ナギ・モクタチバナ・アコウ・カカツガユ・サツマサンキライなどの暖地性の樹木や草本が茂っている。現在ナタオレの幹の回り1mの樹木も多数みられ、そのなかには3mを越す巨樹が2本ある。この樹叢は、国指定天然記念物『奈留島権現山樹叢』と同じく、五島列島中部の低地における暖地性樹種を代表するものであり価値がある。
大きな地図で見る