平戸ジャンガラとは同系統のものと考えられるが、その様式はより古い形式の念仏踊である。鉦打ちの服装は白と黒の単(ひと)衣(え)の絣、踊り子は小太鼓をつけ、筒袖、菅笠をかぶり前面に布をつけ顔を隠し、頂上に盆の花ソウハギをつける。着物は裾をはしょり素足にアシナカを履く。踊りの行列は平戸のそれと大いに異なり、鉦と小太鼓の音に「ホニナゴ、ホニデ」の唱え歌が加わり単調な響きと物静かな動作のくりかえしである。盆の時期に墓所、神社仏閣、個人宅等で奉納する。
なお、この文化財は、昭和48(1973)年9月4日に県指定無形文化財に指定されていたが、昭和52(1977)年1月11日に指定解除、同日、県指定無形民俗文化財に指定されている。
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