胴丸は本来、大鎧と異なって兜・大袖を付けない軽装の甲冑として用いられたが、南北朝時代以後には兜・大袖を具足するようになった。これは室町時代の胴丸のなかでも兜と大袖が完備し、色取りもよく、製作にも優れている。大友宗麟(1530~87)から平戸松浦家26代鎮信(しげのぶ)(1549~1614)に贈られたと伝えられ平戸松浦家に伝来したものである。 大きな地図で見る