平戸松浦家29代鎮信(しげのぶ)が愛用した具足であり、胴に『易経本義』上彖伝の「大哉乾元万物資始乃統天」よりとった大哉の文字が記されていることより「大哉具足」と呼ばれている。この大哉は山鹿素行の書であると伝えられている。兜は前立に銀の蜻蛉をつけ、鍬型の台には銀で梶の葉の紋を、また頂には白熊の毛をつけている。鎧は当世具足紫縅(おどし)と広鎧(よろい)と七間の草摺がついている。 大きな地図で見る