この2着の上着は、代々平戸藩主松浦家に伝承されたものであり、現在は平戸市の松浦史料博物館に所蔵されている。
この2着の上着は、代々平戸松浦家に伝承されたものであり、現在は平戸市の松浦史料博物館に所蔵されている。
その特色は、16世紀後半から17世紀前半にヨーロッパで流行した特徴ある衣服様式にあるが、裏地や縫い等はアジア(特に中国)の衣服の特質を持ち、また使われている裂は1600年前後のイスラム、サファヴィ王朝の時代のものと推定される。
2着とも少年用であるが、その製作技術は極めて精巧なものであり、世界的にもこのような衣服が遺存している例は稀少である。また保存状態も良好であり、貴重な美術博物品である。
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