明治中期に東山手の外国人居留地に建築された洋館で、最初の居住者は香港上海銀行長崎支店初代エージェントのアンダーソンである。東山手の外の洋館と外観デザインに共通点が認められ、この時期に開発された洋風貸屋のひとつと考えられる。比較的規模が大きく、各居室の大きさが規格化され、単純な空間公正に特徴がある。明治中期における大手を対象とした洋風貸家として貴重である。 大きな地図で見る