クスノキはクス科の樹木で、本州の中部以南から台湾を中心に分布し、それらの地域から日本に進出した史前帰化植物とされる。手の入らない森林でみかけることは稀で、人里、特に神社や寺に多い。日本の樹木のうちでは、幹まわりがいちばん大きくなる。このクスは島原鉄道松尾駅の南方の松崎、通称三の沢の民家の一隅にそびえているもので、目通り幹まわり11mの巨樹である。県内有数のクスノキの巨樹である。クスノキは神社や寺に植えて大木になったものが多いが、民家内にこれほど大木として見るのは珍しい。 大きな地図で見る