今から約200年前、島内で、寺の和尚と庄屋の娘が恋仲になってしまうのであるが、村人に厳しく責められ、二人は心中してしまう。その後、村に災難が相次いだため、新しく来た住職が、二人の冥福を祈り、観音堂の裏手に墓地を建て、その傍らに浄土真宗の経典である三部経を納めた塚を設けて供養とし、村人を集めて百万遍に因んだ供養行事を行わせたという。これが今日に伝わるナーマイドーの起源である。
祭りは、村人が大きな数珠に見立てた縄を撚り合わせた大綱を作り、ナンマイダー(後にナーマイドーと訛る)と唱えながら、島内を回り、最後は大綱を海に流して不浄を流す、というものである。毎年陰暦6月15日に行われてきたが、現在は、7月の海の日に実施されている。
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