イヌツゲはモチノキ科の常緑低木で、琉球列島を除くほぼ日本全域に分布する。普通は高さ2m、幹径5㎝の低木である。雲仙でもイヌツゲは各地に生育しているが、しばしば巨木になっている。特に野岳の山頂近くでは、高さ6m、幹径20㎝に達する巨木が生育して、特異な群落を形作っている。そこには、イヌツゲのほか、ニシキウツギ・シロドウダン・ミヤマキリシマ・カナクギノキ・モミも生育している。本来低木であるイヌツゲが、巨木に生育して特異な群落を形作っていることは価値が高い。 大きな地図で見る