大正15年(1926)に建築された黒漆喰の商家建築で、1階の店舗と2階の居室からなる。幕末から続いた前身の建物が大正7年(1918)に火災で全焼した経験から、主屋の内壁を煉瓦による防火壁とし、2階を鉄扉とするなどの防火対策がとられている。附属屋も強固な煉瓦造であるが、モルタル塗りの平屋根で主屋と異なる外観となっている。これらの構造から、原爆による消失を免れることができた。長崎市街の戦前からつづく店舗として貴重である。 大きな地図で見る