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ファイル 興福寺鐘鼓楼

○梵鐘は戦時中に供出して今はない○屋根の鬼瓦は外向きが鬼面、内向きが大黒天像で「鬼は外、福は内」の意匠と思われる
興福寺鐘鼓楼
有形文化財(県指定) 
よみがなこうふくじしょうころう
指定年月日昭和37年(1962)年3月28日
所在地長崎市寺町4-32
所有者興福寺
最寄り駅路面電車・バス「公会堂前」下車 徒歩7分

 寛文3年(1663)市中の大火で、寺内殿堂みな類焼のあと、この鐘鼓楼は山門の翌年元禄4年(1691)に再建された。のち享保15年(1730)重修。これは棟札によれば高木弥源太・同久治平が棟梁であった。この以後も数次にわたり修理が加えられた。重層の上階は梵鐘を吊り太鼓を置いたが、梵鐘は戦時中に供出して今はない。階下は禅堂に使用された。上層には四方に花頭窓(かとうまど)を開いている。これは梵鐘・太鼓の音の開放のためである。周囲に高欄をめぐらす。軒回りは彫刻彩色で装飾され、元禄期の華やかさを感じさせるが、他の木部は朱丹塗り。建物の外観は上下の比例がアンバランスで、あまり佳良とは言えない。屋根の隅鬼瓦は、北面つまり寺外へ向かって鬼面、南面の内向きは大黒天像という珍しい例。福は内、鬼は外の意味と解してよかろう。日本人の工夫である。


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