
竹ン芸(長崎市) ●10月14〜15日
|
|


▲しなる竹の先端で、さまざまな曲芸的奉納踊りを披露する竹ン芸 |
|
見物人ハラハラ 竹の上での曲芸
長崎市若宮神社の竹ン芸は伝統もあり、たいへん有名である。当日は、境内に見物の人々が鈴なりといった状態になる。
若宮神社は「伊良林稲荷神社」ともいわれ、祭神は稲荷大神のほか、四神を祀(まつ)り、長崎市内の15の稲荷神社の筆頭である。
秋の大祭に奉納される「竹ン芸」は、長崎の地元の人々からは「たけんげ」と訛(なま)って親しまれている。
竹ン芸とは、男狐と女狐に扮した2人の若者が、10メートル以上もある男竹女竹と呼ばれる2本の青竹の上でシャギリ(囃子(はやし))に合わせていろいろな演技を行い、むしろ曲芸といった方が良いような所作を演ずるのである。
演技は、道行・宝珠印・逆上がり・吊り下がり・両扇・大の字・男狐逆上がり・女狐渡り・カンタン夢の枕・餅まき・ゆり・逆さ降りなどの呼称が付けられている。
囃子方の楽器は、唐笛・パラパラ・キャンキャン・胡弓(こきゅう)が使用されていたが、現在は唐笛と締め太鼓と三味線に変わっている。
この芸能は、神の使いである狐が祭り囃子に浮かれ戯れている様を表現したものといわれ、起源が中国伝来の羅漢踊りにあるという。文政3年(1820)に初めて八百屋町が諏訪神社に奉納したのに始まるといわれる。

|